こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

コミックス『感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた』さーたり 中山哲夫

2022-08-31 20:15:01 | アニメ・コミック・ゲーム
 
消化器外科医で漫画家のさーたりさんが、ウイルス感染制御を専門とする小児科医のお父様にインタビューして描かれた、感染症とワクチンについての入門書(?)です。

感染症の原因から始まって、ウイルスの定義や生態などやワクチンの種類や歴史などなど、興味深い話がいっぱいです。

本題から少し外れる話題としては、パスツールは弟子にパワハラしていた?とか、コッホはロリコン?とか、北里柴三郎は変な人?とか、結構、笑える(?)話もあります。

2020年出版なので、その後に新しい情報もあるでしょうが、基礎知識を楽しく得るには、とても良い本だと思います。
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『豆しばジャックは名探偵2 恋も事件も匂います』三萩せんや

2022-08-29 19:58:42 | 読書感想
 
年が改まった真目柴探偵事務所では、ガレット・デ・ロワでのお茶から始まった。
ヨーロッパでは1月にガレットにフェーヴという陶製の人形を入れて皆で食し、フェーヴが当たった者が一日王様という事になっているらしい。

ちなみに私の知る限りでは、福岡県内で1月にこのお菓子を作って販売しているのは「フランス菓子16区」だけです。
一度は食べてみたいのですが、これだけのために福岡市まで行くのもどうかなあ?と思いますし、かと言って1月のイベントがなかなか無いし、あった時には予算や時間的余裕が無いのですよねえ。
何が悪いって、秋にイベントが目白押しなのがいけない。
芸術の秋なのは分かるけど、他の季節に分散して欲しいです。

余談はともかく今回のジャックは、前回に増して恋のキューピッド役として力が入っています。
もちろん、探偵としての隙が無い(?)わけで、手袋の持ち主探しやウサギの反抗期への対処法など、様々な問題を解決していきます。

ただラストが何とも言えず、ジャックが可愛すぎます。
早く気づいて元気になってね。
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『残月記』小田雅久仁

2022-08-28 19:49:20 | 読書感想
 
月をテーマとした3つの短編から成るダークファンタジー集でしょうか?

冒頭の「そして月がふりかえる」では、色々あったものの家族とファミリーレストランに来れるくらい幸せな生活を営んでいた夫であり、父親がトイレに行っている間に、レストラン内の人々と共に月に魅入られたあげくに、意識を取り戻した時には彼を他人としてしか認識できなくなっていた。しかも、それに成り代わる男性までいたのだ。

あとの2作品でも月が狂気の元になるような話ばかりで、全体としては殺伐とした気分になります。
特に最終話は、日本の現実と政治ががあまりにも不穏なので、なおさら読んでいてつらいですね。

また個人的な感じ方ではありますが、この本を読んでいる間中、頭の中に中島みゆきさんの「月の赤ん坊」が流れ続けていて、それも虚しさまで感じさせる原因だったように考えます。
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『ナゾトキ・ジパング』青柳碧人

2022-08-26 20:11:39 | 読書感想
 
精南大学社会学部三年の長瀬秀次は、大学生となって寮に入ってからというもの、授業をサボりまくって日々遊び、留年が確定した。
そんな秀次も後輩の面倒見がいいためか、獅子辰寮の代表となった。

そういうところに乗っかったのか、ゼミの教授が落としかけた必須単位を1つ与える代わりに、友人の息子である新入生の世話を依頼してきた。
その新入生こそがアメリカ人留学生、ケビン・マクリーガルだった。
その後、ケビンがいるせいか、彼らの下にはたびたび事件が舞い込むというか、呼び寄せられる。

ケビン自身が以前リトルトウキョウで、現・捜査一課の刑事の誤認捜査の修正をし真犯人まで暴いたという経歴があるので、仕方ない・・・のかなあ?
探偵の下には、異常に事件がやって来るのは事実ですね。
推理自体も面白いけど、ケビンの妙な日本の知識も笑えます。
殺人事件ばかりですが、事件以外のところでは気楽な小説です。
矛盾してますかね?(笑)
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『豆しばジャックは名探偵 迷子のペット探します』三萩せんや

2022-08-22 20:22:45 | 読書感想
 
迷い猫だった寅次郎を飼っている水上亜由は、1人暮らしのOL。

ある日そのトラジローが窓から脱走したようで、探しまわったあげくに見つけたのが、古びた雑居ビルの3階にあるペット探し専門の真目柴探偵事務所。

事務所に入ってみると高級そうな重厚な家具が並んだ、さも英国の探偵が使う執務室のようだった。
しかもそこには、英国紳士風のスーツを着た黒髪の美青年が立っていた。
さらに肝心の名探偵が、人の言葉も話せる豆柴の犬、ジャックだった。

やっと、やっと私が探していた理想の犬の名探偵が、現れたようです。(と、言いつつ2年間も積読状態(^^;))
性格も紳士的で人と犬以外の動物の言葉も通訳でき、彼の前足に触れた状態なら、3分間は目的の動物との意思の疎通が可能だという!

先に書いた黒髪の美青年・渡良瀬と亜由の関係が、ジャックの思う方向に進むのか?
それも気になるところではありますが、何よりジャックの活躍の方が気になる私ではあります。
楽しみです
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