中小TV制作会社でディレクターをしている須藤宏は、大正生まれの詩人・竹内浩三の足跡を追って仕事でフィリピンに渡ったが、退職して再渡比するまでに五年かかった。
日本軍と日本人が残してしまった遺恨もさることながら、宗教や民族間の差別と偏見など問題が山積みの中、目的のミンダナオ島は、全体が戒厳令を布かれているほど物騒な地域となっていた。
タイトルからして物騒ですが、それに違わず不思議な力を持つ女性に始まり、ストーカーをしている財閥の御曹司、分離独立を求めて戦う青年など、一人だけでも立派な物語ができそうなくらい内容が濃厚です。
そして、須藤自身も最後には・・・。
様々な人々の多様な思いが幾重にも積み重なって、簡単には語れないものがあります。
『あとは野となれ大和撫子』の時も思いましたが、ひょっとして宮内さんって、ジャンルどころか文学さえ超越した作家さんなのではないでしょうか?
日本軍と日本人が残してしまった遺恨もさることながら、宗教や民族間の差別と偏見など問題が山積みの中、目的のミンダナオ島は、全体が戒厳令を布かれているほど物騒な地域となっていた。
タイトルからして物騒ですが、それに違わず不思議な力を持つ女性に始まり、ストーカーをしている財閥の御曹司、分離独立を求めて戦う青年など、一人だけでも立派な物語ができそうなくらい内容が濃厚です。
そして、須藤自身も最後には・・・。
様々な人々の多様な思いが幾重にも積み重なって、簡単には語れないものがあります。
『あとは野となれ大和撫子』の時も思いましたが、ひょっとして宮内さんって、ジャンルどころか文学さえ超越した作家さんなのではないでしょうか?