こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

RDGレッドデータガール はじめてのお使い

2010-11-29 00:00:00 | 未分類
荻原規子さん『RDGレッドデータガール はじめてのお使い』を読みました。

山伏の修験場として世界遺産に認定される玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、
通学にも車で送り迎えしてもらうのが精一杯の山奥に住んでいるためか、人付き合いが苦手で、
引っ込み思案に育ってしまった。

高校進学も、仲の良い友だちと一緒の地元にするつもりだったのだが、中学三年の春、
父親に東京の高校進学を薦められる。

しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修行を積んできた自分の息子の深行を
(下僕として)泉水子に一生付き添わせるというのだ。

泉水子と深行は、何とか止めてもらおうと泉水子の母、紫子に会おうとするのだが・・・。
泉水子の血が謎を呼ぶ。
サブタイトルに納得の和風ファンタジーです。

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千里伝 時輪の轍

2010-11-28 00:00:00 | 未分類
仁木英之さん『千里伝 時輪の轍』を読みました。

千里が武宮麻姑山で修行をしている最中、ある道士のたくらみにより、人々が行方不明になり、
ある者は年老いある者は赤子となって戻ってきた。

本来なら一つであるべき時と空が分かれてしまったことにより、時の流れが狂ってしまったのだ。

別々に修行していた千里、バソン、絶海たちが再び集まり、時の流れを正常に戻す旅に出る。

今回の出来事で、千里の歪みが正され、まともな修行ができるようになるかと思えば
・・・道は遠そうですねえ。

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音楽嗜好症 脳神経科医と音楽に憑かれた人々

2010-11-26 00:00:00 | 未分類
オリバー・サックスさん『音楽嗜好症ミュージコフィリア 脳神経科医と音楽に憑かれた人々』
読みました。

事故や病によって、音楽に異常に熱中してしまうようになったり、逆に無関心になったり、
音楽への感動が失われてしまったりと、症状は様々ですが、音楽がどのように脳に影響するのか、
また、脳の変化によって音楽をどう感じるようになるのか、驚くべき内容が綴られています。

音楽によって気を失ったり、音楽の幻聴に苦しめられる人がいる一方、
音楽による治癒効果が期待できたり、音楽によって本来の自分を取り戻したり、
音楽が流れている間だけでも話や運動ができるようになった人もいて、多種多様な光景が見受けられます。

サックス氏ご本人や、歴史上の人物と音楽の関係も語られていて、とても興味の持てる
奥深い内容でした。

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アリスへの決別

2010-11-24 00:00:00 | 未分類
山本弘さん『アリスへの決別』を読みました。

少女アリス・リデルを撮影していたルイズ・キャロルは、その合間に不思議な未来の話をはじめる・・・
表題作をはじめ、様々なディストピア世界や現実と架空が入り混じった世界が描かれ、
社会通念やカルト思想の妥当性について、我々に突きつけてきます。

私は‘‘亜夢界’’の話が気に入ったので、シリーズになってくれるとうれしいですね。
また「地球から来た男」は、現実問題として心を痛めています。星さんの同タイトル作品とは
まるきり違う物語です。

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マルジナリアの妙薬

2010-11-23 00:00:00 | 未分類
新城カズマさん『マルジナリアの妙薬』を読みました。

薄い本ですが、神話風あり、成長物語あり、ホラーありの密度の濃いショートショート集です。

連作の趣きもあって面白いのですが、結末には、少々困ってしまいました。

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