こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ファウスト

2004-03-28 00:00:00 | 未分類
今日、白井晃さん演出の『ファウスト』を見てきました。

生演奏のあるお芝居は、初めて見たのでうれしかったです。
しかもそれが、中西俊博さんだったりするもので、最高です

初め、筒井道隆さん演じるところのファウストは「あれ?地で出ているの?」と感じ、
役にしっくりはまっていないような気がしました。お芝居が進んでいくうちに、
なじんでいくタイプなのでしょうか?
あとからは、自然に感じられるようになりました。

逆に、これははまり役と思ったのは、メフィスト役の石井一孝さん。
悪魔の怪しさオーラ出しまくりでしたねー。本当に楽しそうに演じてらっしゃる
感じで、「悪役って、演じて楽しいんだろうなぁ」などと思っていました。

次に、女神ヘレナ役の床嶋佳子さん。こちらも、高貴な美しさがあり、役にぴったりですね。
神であり、母にもなるという役を自然に演じておられました。

今回、誰よりも驚きだったのは、篠原ともえさんのマルガリーテ
登場して来られた時、彼女と思わなかったくらい繊細で可憐な女性でした。
お芝居って、こういうのも見たいがために来てしまうんですよねー。
本当に、素晴らしい演技でした

今日は、お芝居の後にアフタートークがあり、質問コーナーもあったのですが、
1回見ただけでは思いつかず、もったいないことをしたと思っています。
トークで、白井さんは毎回ダメ出しをするとか、東京公演でも、この芝居は
もっと良くなるとか言われていたと暴露話も出てきました。
で、白井さんのあの反応だと、きっと今日もダメ出しされているんだろうなぁ・・・と、
思われます

ぜひ、再演して欲しいお芝居です。最高に、楽しかったー

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ユーリンタウン

2004-03-21 00:00:00 | 未分類
高泉淳子さん目当てでこのお芝居を見に行った人は、少ないのでしょうが、
私は正にそれです。

今回演じた役は、リトルサリー。
こまっしゃくれた少女で、狂言回し的存在でもあるのかな?

この世界は、長期的旱魃による水不足に20年も苦しめられていて、
それがため、私設トイレは禁じられ、公衆トイレの使用も有料なのである。
貧しい人々は、トイレ代にも事欠き、中にはがまんできずトイレではないところに
排泄するものも現れる有様。
それなら、みんなそうすればいいと思われるが、ばれるとみんな
「ユーリンタウン」に連れて行かれ、2度と戻ってきた者はいないのである。

ある日、公衆トイレを管理している悪名高い会社の娘が、大学を卒業し
帰ってきたところから、この世界は変わり始めるのである。

いつ、再演があるか解らないので、詳しい内容は省きますが、
まぁ何事も、物事の一面から見て判断してはいけないよ、ということなのでしょうねぇ。
正義だけを振りかざすのは簡単だし、きれい事を言うだけなら楽だけど、
実行するには何事も犠牲を伴うし、多面的に見て判断し、時には苦しいと
思われることも、実行しなければいけないと。
そのためには、悪役も辞さない覚悟でやらなくてはならないのですね。

色々と、考えさせられるお芝居ではありました。
ただ、SFのテーマのひとつをお芝居で見せられたようにも感じ、
割となじみのある世界であり、すんなり呑みこめました。
問題は、理解していても実行できてないことなんですけどねー

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