こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『猫の姫、狩りをする 妖怪の子預かります6』廣嶋玲子

2018-08-28 19:30:45 | 読書感想
猫の妖怪の王、王蜜の君は、猫の妖怪たちが自分に仕えるよりも、人の元で暮らす事を選ぶ理由を知りたくなり、一番手近なところにいる人、弥助の家に住まう事に決めた。

そもそも、初めに母猫のいない四匹の子猫を見つけた事から事件は始まっていた。

今回、どちらかと言えば、猫を口実に悪事を働いた犯人を捜すミステリになっています。
全てが猫がらみですので、残酷なところを除けば、猫好きの方々にも楽しめるのではないかと思いました。

私が好きな登場人(?)物は、美鈴と脇坂左門、そして虎丸でした。
もっと語りたいのですが、ネタバラシをしてしまいそうなので、自粛いたします。
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『第二の夢の書 黒の扉は秘密の印』ケルスティン・ギア

2018-08-25 19:36:10 | 読書感想
前回の危機を切り抜け、ヘンリーと付き合い始めたリヴ。

しかし、義理の祖母になる予定のラクダーへの復讐が学校のみんなにばれて非難されるし、妹のミアは夢遊病にかかり命の危機にさらされるし、夢の世界では<死の将軍>を名乗る人物に追いかけられるしで、散々。

今回、もう、あの人物は諦めたものと思っていたのですが、まさかリヴへの復讐を企てていたとは!
あと、アナベルが敵の敵は友と言いだしたのも信じられません。
何より一番気になるのは、シークレシーの正体。
次巻では、はっきりするのでしょうか?
今後の展開が不安でもあり、楽しみでもあります。
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『にゃん!鈴江藩江戸屋敷見聞帳』あさのあつこ

2018-08-21 19:50:54 | 読書感想
豪商『きぬた屋』の跡取り娘・お糸は、妖しの気配を感じ、ときには見える事もある。
それを口にしてはいけないと気づいたのは何歳の頃だったか、年頃になった頃には降るほどあってもおかしくない婿入りの話が、進まないしまとまらない。

そこで、お糸の父・芳佐衛門が、お糸に箔をつけうわさが消えるのを待つために、鈴江藩の江戸屋敷に奉公の口を見つけてきた。

それなのによりにもよって、正室の珠子様の正体が猫の一族だとは!

珠子の出自がどうであれ、その人柄(猫柄?)に好感を持つのはお糸に限らないと思いますし、何より珠子が殿様にベタ惚れなのは間違いないようです。
そのままだとほのぼの系で終わってしまうのでしょうが、呑気そうな鈴江藩にも悪意のあるものがいて、そこにお糸が啖呵を切るところが、またいいですよね。
切れ味もよく、威勢がよくって。

ところで、ハッピーエンドはいいのですが『きぬた屋』は誰が継ぐのでしょうか。
あの時代だと、番頭さんかなあ?
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『幸腹な百貨店 催事場で蕎麦屋呑み』秋川滝美

2018-08-19 19:36:27 | 読書感想
これまでやってきた事は実を結び売り上げも順調だが、今回は催事場が振るわない。
原因は、堀内百貨店に先んじて、同じ地域の物産展を開催した郊外型ショッピングセンターにあった。
堀内百貨店が毎年同じ時期に、同じ地域の物産展をやっているのだから、企画が立てやすいのも道理だった。

そこで白羽の矢が立ったのが、酒売り場の後藤里美。
元々、堀内百貨店にあったバレー部の部員だったが、廃部後も勉強熱心で接客も丁寧な彼女は、重宝されていると言う。
本人の自信の無さを除いては。

一方、古湊と新湊の神輿担ぎにおいても、少々頭の痛い事態となっていた。

双方の問題の解決策は見いだせるのか?

結果として、蕎麦屋呑みも神輿担ぎも、四の五の言わずに格好いい背中を見せちまえよってところでしょうか?
それにしても、里美ちゃんが売り上げが上がったのに、まともな蕎麦屋呑みにならないと落ち込んだ時は、どうなる事かと心配しました。
で、まあ、格好いい背中に至るわけですが、この結末を読み、これでこの物語は完結と受け止めているのですが、どうなのでしょう?
少し寂しさもありますが、楽しかったです。
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『声優道』岩田光央

2018-08-16 19:36:26 | 読書感想
本屋で久々に新書コーナーを見ていたら、この本が目に留まりました。
「へー?岩田さんが声優について語る本が出たんだ。昨年の出版?」
ちょっと興味が湧いて、購入してみました。

私が岩田さんを知ったのは『ここはグリーンウッド』の池田光流からでした。
その後は、ゲーム『アンジェリーク』のゼフェルでしょうか?
そんなにアニメを見る方じゃないもので、すみません。

でも何ですね、当時の岩田さんでも、まだ、声優という職業に迷いがあったのですね。
だからこそ、岩田さんの声優を目指す人々への想いが伝わってきます。
本来は、そういう若者に送られる本なのでしょうが、つい、読んでしまいました。
ごめんなさい。
ただ、本当に声優を志す人々と、その周りの人々に読んで欲しいな、と強く思わせる本です。
岩田さんの思いやりが、とても感じられました。
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