こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『日替わりオフィス』田丸雅智

2015-09-30 19:20:39 | 読書感想
様々な会社を舞台にしたショートショート集です。

挙動不審な同僚の隠された趣味(?)や男性社員に尽くされる女性社員の秘密、アイデアを手に入れる方法など、会社というくくりでも色んな物語が出てくるものなのですね。

私としては「アイデア、売ります」「靴の蝶」「恋子レンジ」「印鑑騒動」「もち肌の女」「ガラスの心」「移ろい」「客観死」「放浪の人生」「発電女子」が好みです。

なにぶんショートショートなもので、うかつに内容を書けません。
タイトルで想像してみてください。
面白いです。
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『ねじまき男と機械の心(下)』マーク・ホダー

2015-09-29 19:33:35 | 読書感想
昨日も寝る前まで読んでいたら、何とか読了することができました。

さて、バートンたちは、ベスレム王立病院に身分を偽って侵入し、本物のサー・ロジャー・ティチボーンと対面。
今は危険なためできないが、必ず救出することを約束する。

一方、ロンドン周辺では一般民衆が心を操られ、暴徒と化していた。
実は<請求者>を背後から操っていたのはヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーで、ラスプーチンの守護者を名乗り、バートンをも殺そうとする。

タイトルの‘‘機械の心’’というのは、これだったという驚きと喜びに出くわしたり、アーサー・コナン・ドイルのお父さんが、ずいぶんな扱いをされていたりと、色々な面白さがありました。
そして、第三部に向けてバートンの新たなる冒険が始まります。
果たして彼らは歴史をどのようにしていくのでしょうか?
亡くなった人は戻ってきませんので、ヴィクトリア朝を復興というわけにはいかないでしょうし。
それともアクロバティックな展開が待っているのでしょうか?
ワクワクドキドキしながら、待っています。
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『ねじまき男と機械の心(上)』マーク・ホダー

2015-09-27 19:37:46 | 読書感想
『バネ足ジャックと時空の罠(上下)』の続編です。

トラファルガー・スクエアで、ネジの切れた機械仕掛けの男が群衆を集めていた頃、ミルドゥー・ストリートで下水道を掘っている現場からブランドルウィード宝石店へとトンネルが掘られ、ダイヤモンドが奪われていたという事件が発覚した。
首謀者は、永遠の命を望んだ天才科学者チャールズ・バベッジ。
しかし、彼の手に入れたものは偽物で、二度と帰らぬ人となった。

一方、行方不明になっていた貴族の長男が発見されたが偽物の疑いが高く、国王直属の密偵となったリチャード・バートンと彼の友人にして詩人のアルジャーノン・スウィンバーンが調査に乗り出した。

私の予想では、貴族の長男になりすました<請求者>には何らかの仕掛けが埋め込まれ、ある一定の条件で人を支配できるようになっているのではないでしょうか?
バートンたちがその条件を見つけて、人々を解放できるといいのですが。
今のままだと、バートンの身さえ危ないです。

続きは下巻ですが、何日で読めるのでしょうか?
楽しみですが、大変そうです。
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『ジーン・ウルフ記念日の本』ジーン・ウルフ

2015-09-26 20:02:50 | 読書感想
バレンタイン・デー、母の日、ハロウィーン、クリスマスなど日本人にもおなじみの日から、聖パトリックの日、ホームカミング・デイなどなじみの無い記念日までをテーマにし、できた短編集です。

私が面白く思ったのは「鞭はいかにして復活したか」「継電器と薔薇」「ポールの樹上の家」「私はいかにして第二次世界大戦に敗れ、それがドイツの侵攻を防ぐのに役立ったか」「養父」「フォーレセン」「取り替え子」「ツリー会戦」「溶ける」です。

特に一番は「溶ける」ですね。
あと「ツリー会戦」のモチーフは、「くまのプーさん」ではないかと思ったのですが、いかがでしょうか?

まえがきに、一篇読んだら本を置いて堪能してほしいというようなことが書かれていたのですが、図書館本で、しかも市外から借りているものですから、一気読みしてしまいました。
ウルフさん、ごめんなさい。
でも、まえがきは読んで、一篇読み得(?)できました。
面白かったです。
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『拝啓 彼方からあなたへ』谷瑞恵

2015-09-24 19:25:35 | 読書感想
詩穂は、手紙に関する商品を中心にした雑貨店『おたより庵』を営んでいる。
店員は、大学生のバイト・夕佳のみ。

そんな店に、体が大きく言葉も態度も横柄な男が来るようになった。
たまたま切らしていた草色の和紙を注文して帰っていったが、二人とも警戒心を抱いていた。

一方、プライベートの詩穂は、親友の響子の死を知らされ悩んでいた。
中学生の頃、彼女の死後に投函してほしいという手紙を預かっていたからだった。

瓶の中の手紙によって、ある家族のきずなを取り戻せたり、詩穂とよりを戻そうとする元彼に悩まされたりと、様々なエピソードが連なっていくうちに、この物語の大きな疑問が解き明かされます。

とても面白いミステリでした。
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