和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

勇猛精進/名字の言

2012年12月28日 04時54分59秒 | 今日の俳句
  勇猛精進/名字の言

   名字の言

【聖教新聞・2012年 (平成24年)12月27日(木)より転載】        


    ◇◆◇◆◇◆

(12/22)
 
 日本酒造りに携わる壮年を取材したことがある。
彼は、コンピューター修理の仕事から一転、苦労を重ねて杜氏となった。
全国新酒鑑評会で、何度も金賞に輝く



背筋を伸ばし、自らに言い聞かせるように語った言葉は、「酒造りは毎年が1年生です」。
日本酒は、米の出来ひとつ、水のおいしさひとつ、酵母の状態ひとつで味が変わる。
「毎年が1年生」というひと言に、現状に甘んじることを許されない酒造りの厳しさが、にじんだ



人生の大きな山を乗り越えた時、喜びの余韻に浸りたいのが人情。
だが、それが油断となり、次の敗因となる場合がある。
仏法の眼から見れば、それこそが「魔」の働きだ。
「すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし」(御書1190ページ)である



常勝将軍ナポレオンが、イタリア遠征で連戦連勝した時のことを、こう振り返っている。
“当時は得意満面だったでしょう”と聞く随員に、「なんの、それどころか!」「一戦済めば はや その日の勝利のことなど忽ち忘れてしまって、明日の勝利を如何に導くべきかに没頭していた」と(ラス・カーズ著、難波浩訳『ナポレオン大戦回想録』改造社)



生まれ変わった決意で、新年へ出発したい。我らの心は、どこまでも勇猛精進である。
                (川)
      


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