勇猛精進/名字の言
名字の言
【聖教新聞・2012年 (平成24年)12月27日(木)より転載】
◇◆◇◆◇◆
(12/22)
日本酒造りに携わる壮年を取材したことがある。
彼は、コンピューター修理の仕事から一転、苦労を重ねて杜氏となった。
全国新酒鑑評会で、何度も金賞に輝く
▼
背筋を伸ばし、自らに言い聞かせるように語った言葉は、「酒造りは毎年が1年生です」。
日本酒は、米の出来ひとつ、水のおいしさひとつ、酵母の状態ひとつで味が変わる。
「毎年が1年生」というひと言に、現状に甘んじることを許されない酒造りの厳しさが、にじんだ
▼
人生の大きな山を乗り越えた時、喜びの余韻に浸りたいのが人情。
だが、それが油断となり、次の敗因となる場合がある。
仏法の眼から見れば、それこそが「魔」の働きだ。
「すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし」(御書1190ページ)である
▼
常勝将軍ナポレオンが、イタリア遠征で連戦連勝した時のことを、こう振り返っている。
“当時は得意満面だったでしょう”と聞く随員に、「なんの、それどころか!」「一戦済めば はや その日の勝利のことなど忽ち忘れてしまって、明日の勝利を如何に導くべきかに没頭していた」と(ラス・カーズ著、難波浩訳『ナポレオン大戦回想録』改造社)
▼
生まれ変わった決意で、新年へ出発したい。我らの心は、どこまでも勇猛精進である。
(川)
∞…♪…★…κ…∞…♪∞…♪…★…κ…∞…♪
名字の言
【聖教新聞・2012年 (平成24年)12月27日(木)より転載】
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(12/22)
日本酒造りに携わる壮年を取材したことがある。
彼は、コンピューター修理の仕事から一転、苦労を重ねて杜氏となった。
全国新酒鑑評会で、何度も金賞に輝く
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背筋を伸ばし、自らに言い聞かせるように語った言葉は、「酒造りは毎年が1年生です」。
日本酒は、米の出来ひとつ、水のおいしさひとつ、酵母の状態ひとつで味が変わる。
「毎年が1年生」というひと言に、現状に甘んじることを許されない酒造りの厳しさが、にじんだ
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人生の大きな山を乗り越えた時、喜びの余韻に浸りたいのが人情。
だが、それが油断となり、次の敗因となる場合がある。
仏法の眼から見れば、それこそが「魔」の働きだ。
「すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし」(御書1190ページ)である
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常勝将軍ナポレオンが、イタリア遠征で連戦連勝した時のことを、こう振り返っている。
“当時は得意満面だったでしょう”と聞く随員に、「なんの、それどころか!」「一戦済めば はや その日の勝利のことなど忽ち忘れてしまって、明日の勝利を如何に導くべきかに没頭していた」と(ラス・カーズ著、難波浩訳『ナポレオン大戦回想録』改造社)
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生まれ変わった決意で、新年へ出発したい。我らの心は、どこまでも勇猛精進である。
(川)
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