和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

法旗(二十二)小説「新 ・人間革命」

2012年12月28日 04時04分12秒 | 今日の俳句
 小説「新・人間革命」


【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)12月27日(木)より転載】


o☆:*:.♪o☆:*:.♪o☆:*:.♪


法旗22(12/27)
「教学の年」第二年となったこの年、山本伸一は、年頭から教学部に最も力を注いできた。
一月六日には、新春本部幹部会に先立って行われた教学部師範会議に出席した。
 師範は、一九七一年(昭和四十六年)に設けられたもので、教学力、実践力に優れ、教学の興隆に貢献してきたなどの選考基準を満たす教授のなかから、人選されたメンバーである。

 師範会議で伸一は、この会議が、学会の教義上の最高決議の場であることから、御書の読み方や、とらえ方などについて協議を重ねていった。

 たとえば、「減劫御書」の「智者とは世間の法より外に仏法を行ず」(一四六六ページ)の「行ず」について、研究した結果、「行ぜず」の意味であり、「行ず」と読むべきであることを報告した。

 「つまり、智者は世間の法よりほかには仏法を行じないのであり、これは仏法即社会を表した文となるのであります」

 また、「日蓮は日本第一の僻人なり」(御書一二二六ページ)、「日蓮は日本第一のえせ(僻)ものなり」(同一四七六ページ)とあることについても、その意味を明らかにした。

 「これは、世間の目からすれば、『日本第一の僻人』『日本第一のえせ(僻)もの』ということである。まさに経文通り、仏法の鑑に照らして、中傷、非難、迫害を受けて、最大に正法を行じている、との大確信の御発言であられる。
正法を行ずるがゆえに、世間から非難されるのは当然であり、大聖人は、厳然と、こう仰せられているのである」

 真摯に御書に取り組み、正確に、厳格に拝していくという教学への姿勢を示す、師範会議となったのである。

 伸一は、八日には、第十回となる教学部大会に出席。教学を広宣流布の推進力とし、学会創立五十周年にあたる八〇年(同五十五年)をめざしたいと訴えた。

 彼の率先垂範の渾身の行動が、この年の教学運動の起爆剤となっていったのである。


o☆:*:.♪o☆:*:.♪o☆:*:.♪

株式会社シーマン サーバー監視サービス


http://www.seikyoonline.jp/news/novel/__icsFiles/afieldfile/2012/12/27/4992_1.jpg

最新の画像もっと見る

コメントを投稿