和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

「名字の言」・2011年11月12日(土)

2011年11月12日 07時59分36秒 | 今日の俳句
「名字の言」・2011年11月12日(土)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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 長年、岩手・釜石市の高齢者施設で慰問演奏を続ける壮年部員がいる。震災以来、必ず呼びかけている言葉がある。「きょうは皆さんが主役です。私は、そのお手伝いに来ました」



当初、避難所を回っていた時は、主に自分が得意な歌を選んだ。それまでも手応えがあった曲だ。だが多くの人が下を向いたまま。壮年はハッとした。“上手に歌いさえすれば、元気になってもらえると思っていなかったか”



以来、誰もが知る曲を選び、音程も下げ、皆で歌えるような雰囲気づくりを心掛けた。そして冒頭の一言。反応は一変した。どの会場でも合唱が起こり、笑顔があふれるようになった



「人のため」の行為は、何かを“してあげる”だけで完結しない。相手が自らの意思で行動し、喜びと充実を感じられるよう、励ましや工夫によって自信を与え、最初の一歩を促していくことが大切だ。法華経に説かれる不軽菩薩は、万人に対して“あなたも必ず仏になれる”と礼拝し続けた。相手に、自分の持つ無限の可能性を気づかせ、現実の行動を促すための行為と捉えることもできよう



被災地で教えられたこと。それは、喜びとは与えるものでも、与えられるものでもなく、自らつくり出すもの、ということである。(之)
       2011・11・12
           (之)


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