新・人間革命
∞…♪…★…κ…∞…♪∞…♪
福 光(二十七)
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鈴村裕孝に、兄は言った。
「いいところに来た。今、学会の座談会をやっているから、話を聞いていきなさい。さあ、前の方へ!」
裕孝は、兄には頭が上がらなかった。不承不承、そのまま、座談会に出席した。
集っている人の身なりを見ると、あまり裕福そうな人はいなかった。しかし、皆、瞳を輝かせ、〓を紅潮させながら、信心で病や生活苦を乗り越えた体験などを、生き生きと語っていた。そして、その言葉には、必ず幸せになれるのだという確信があふれていた。
彼は、信仰の喜びに弾む生命が放つ、まぶしいほどの明るさを感じた。
また、妻が病に苦しんでいることを話すと、皆が、「この信心で必ず乗り越えられます!」と、確信をもって語るのである。
弘教の原動力は確信にある。何があろうが、絶対に幸福になれるのだという確信から発する魂の叫びが、人の心を打つのである。
座談会から三カ月後の翌年一月、裕孝は入会した。兄は、文京支部の日本橋地区に所属していたため、裕孝も同じ組織になった。
裕孝の入会に、妻のアイは反対であった。彼女はクリスチャンであり、実家には教会が建てられ、兄が牧師をしていた。創価学会について、よく知らなかった彼女は、〝えたいの知れない宗教〟に入ったように感じたのだ。
裕孝は、妻が健康になってほしいとの思いで、懸命に信心に励んだ。しかし、アイは、裕孝が「会合に行く」と言えば、「行かないでよ」と大騒ぎし、実家の姉まで呼んで、信心をやめるように迫った。
鈴村の家には、東京や福島県の浜通りにある小名浜から、文京支部の幹部や会員が、よく訪ねて来るようになった。
そのなかに、日本橋地区の地区部長である島寺丈人や、小名浜に住む菅田歌枝がいたのである。
鈴村家を訪問した会員たちは、妻のアイにも丁重にあいさつし、励ましの言葉をかけ、体験を語り、仏法の功力を訴えていった。
∞…♪…★…κ…∞…♪∞…♪
(聖教新聞・2011/10/3)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125
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福 光(二十七)
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鈴村裕孝に、兄は言った。
「いいところに来た。今、学会の座談会をやっているから、話を聞いていきなさい。さあ、前の方へ!」
裕孝は、兄には頭が上がらなかった。不承不承、そのまま、座談会に出席した。
集っている人の身なりを見ると、あまり裕福そうな人はいなかった。しかし、皆、瞳を輝かせ、〓を紅潮させながら、信心で病や生活苦を乗り越えた体験などを、生き生きと語っていた。そして、その言葉には、必ず幸せになれるのだという確信があふれていた。
彼は、信仰の喜びに弾む生命が放つ、まぶしいほどの明るさを感じた。
また、妻が病に苦しんでいることを話すと、皆が、「この信心で必ず乗り越えられます!」と、確信をもって語るのである。
弘教の原動力は確信にある。何があろうが、絶対に幸福になれるのだという確信から発する魂の叫びが、人の心を打つのである。
座談会から三カ月後の翌年一月、裕孝は入会した。兄は、文京支部の日本橋地区に所属していたため、裕孝も同じ組織になった。
裕孝の入会に、妻のアイは反対であった。彼女はクリスチャンであり、実家には教会が建てられ、兄が牧師をしていた。創価学会について、よく知らなかった彼女は、〝えたいの知れない宗教〟に入ったように感じたのだ。
裕孝は、妻が健康になってほしいとの思いで、懸命に信心に励んだ。しかし、アイは、裕孝が「会合に行く」と言えば、「行かないでよ」と大騒ぎし、実家の姉まで呼んで、信心をやめるように迫った。
鈴村の家には、東京や福島県の浜通りにある小名浜から、文京支部の幹部や会員が、よく訪ねて来るようになった。
そのなかに、日本橋地区の地区部長である島寺丈人や、小名浜に住む菅田歌枝がいたのである。
鈴村家を訪問した会員たちは、妻のアイにも丁重にあいさつし、励ましの言葉をかけ、体験を語り、仏法の功力を訴えていった。
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(聖教新聞・2011/10/3)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125
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