和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

法旗(五十五)小説「新 ・人間革命」

2013年02月07日 13時19分16秒 | 今日の俳句
      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)2月7日(木)より転載】


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法旗55(2/7)
 組織がなければ、自由でいいように思うこともあるかもしれない。
しかし、善知識の同志が、互いに激励・触発し合い、切磋琢磨していくなかにこそ、信心の成長があるのだ。


 さらに山本伸一は、清らかな「水の信心」を貫いていくための大切な場として、学会の諸会合があることを訴えた。


 それから、幹部の姿勢について語っていった。
全参加者に幹部のあるべき姿を明らかにすることによって、愛媛に、模範の組織を築いてほしかったからである。


 「会員の皆さんは、学会の会合に遅れることのないように努力しています。
しかし、仕事などが多忙なために、どうしても、定刻に間に合わない場合もあります。


 幹部は、そうした方々の事情も考慮せず、厳しく注意したり、感情的に叱ったりするようなことがあってはなりません。
むしろ、遅れても、会合に駆けつけて来た、その真剣な行為と信心の姿を、最大に讃え、包容していくべきであります」


 さらに伸一は、幹部が注意すべき事柄として、公私の立て分けについて語った。


 「幹部の皆さんは、同志だからといって、後輩の私的なことにまで深入りして、生活上の問題などに関与することのないように留意し、信心の指導に徹していただきたい。


 また、幹部という立場を利用して、後輩を個人的な用事で使うようなことがあってはなりません。
そういう風潮があれば、本来、伸びるべき大切な人材が不信を起こし、成長の芽をつぶしてしまうことになるからです」


 広布第二章の「支部制」という新しいスタートの時である。
彼は、皆が未来に向かい、すっきりと、すがすがしい出発ができるように、疑問に思っているであろうことについて、すべて語っておきたかったのである。


 「ところで、皆さんのなかには、地区や支部で協議を行うと、さまざまな意見が出て、対立することがよくあるが、どうすればいいかと思っている方もおられるでしょう」


 皆が大きく頷いた。



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