和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

勝利への道「心こそ大切」/名字の言

2012年09月27日 06時52分16秒 | 今日の俳句
     名字の言

【聖教新聞・2012年 (平成24年)9月27日(木)より転載】


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(9/27)
 冒険家・星野道夫氏の著書『旅をする木』に、発掘調査へ向かう探検隊の逸話が紹介されていた。
キャラバンを組み、山岳地帯を旅していたある日、荷物を担ぐシェルパがストライキを起こし、動こうとしなくなった。
日当を上げろという要求かと思い、代表者に理由を聞くと、意外な言葉が返ってきた



「私たちはここまで速く歩き過ぎてしまい、心を置き去りにして来てしまった。
心がこの場所に追いつくまで、私たちはしばらくここで待っているのです」と。効率を優先する生き方への戒めとして心に染みる言葉だった



変化する時代の中で、私たちにも見失ってきたものが少なからずある。
だが、それらを嘆く前に、自分が忙しさを理由に家族や友人に対し、「心ここにあらず」という振る舞いをしていないか、見つめ直したいものだ



人が誰かの言葉や行動に感動するのは、そこに込められた“相手の心”が伝わってくるからである。
言葉や行動に心が寄り添う生き方こそ、仏法が教える「心こそ大切」の実践であろう



祈るとは、課題や目標を前にして躊躇する自分を奮い立たせ、自分の心を、課題解決や目標達成の方向へ近づけていくことではないだろうか。
そこに思いが定まった時、勝利への道が開けていく。
               (悠)


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