和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

:大道40/小説「新・人間革命」

2015年03月28日 07時59分21秒 | 今日の俳句
【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 3月28日(土)より転載】



【大道40】

 東京の歌「ああ感激の同志あり」の歌詞が紹介されたあと、壮年部の「地涌合唱団」、婦人部の「白ゆり合唱団」、男子部の「しなの合唱団」、女子部の「富士合唱団」による合唱となった。歌の初披露である。

 指揮を執ったのは、この歌の作曲をした青年であった。彼は、小学校の音楽教諭で、混声「創価合唱団」でピアノを担当していた。

 長身の彼の指揮に合わせ、荘重でありながら明るく、力強い歌声が場内に響いた。皆、歌を聴きながら、“これまでの学会歌にはない、新しい感覚の歌だ”と思った。歌詞の意味を噛み締め、感動しているうちに合唱は終わった。

 山本伸一が言った。

 「もう一度、今度は全員で歌おう!」

 東京の幹部が指揮を執ることになり、扇を手にした。すると、伸一の声がした。

 「扇子というのは、いかにも日本的ですね。タクトにしませんか! 歌に国境はないんですから。タクトの方が、世界的でしょ」

 拍手が起こった。

 その幹部は、タクトで指揮を執ったことなどないために、いささかぎごちなかったが、それでも、はつらつとした大合唱が始まった。

  

 [歌記号]おお東天に 祈りあり

  元初の生命の 曙は……

  

 歌いながら、皆が決意を新たにしていた。

 “「汝の勝利は 確かなり」とあるように、必ず宿命を転換し、幸福という勝利の実証を示すことができるのだ。確信の火を燃やし続けていくのだ”と、自分に言い聞かせる婦人部もいた。

 “三代の会長が一人立ち、死身弘法の実践をもって、広宣流布の大道を開いてきた本陣・東京だ。その東京で活動できるということは最高の誉れだ”と、感激を深くしながら、勝利への誓いを込めて熱唱する壮年部もいた。

 学会歌は決意と共にある。ゆえに、その歌声の轟くところに、勝利の太陽が昇るのだ。



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