和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

「木」の日/名字の言

2012年10月08日 06時55分02秒 | 今日の俳句
     名字の言

【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月8日(月)より転載】


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(10/8)
 「十」と「八」を重ねて、10月8日は「木」の日だそうだ。
先日、青森県の名のごとく、青々と輝く森林を見て、思った。
“人は木に深く学ぶべきだ”と



同県の木はヒバ。
秋田の杉、木曽の檜と並ぶ日本三大美林の一つ。
“100年育って一人前”というヒバの若木は、風雪に耐え、じっくりと成長する。
促成でなく、熟成ゆえに、木目は美しく、耐久性を持つ



福島県で大工50年の壮年部員と語らった。
手掛けた数々の住宅は、昨年の大震災の揺れには耐えた。
だが、原発事故の影響で多くの人が、その家で暮らせないことが悔しい。
「つくり手としてもつらい。
でも、負けねえよ」。
彼は復興住宅の建設や家屋の修理に汗している



彼は言う。
「目が細かく、しっかりと年輪を刻むのが良い木だ。
そうでない木は、長い時の中でガタが来るか、いざ使おうという時にボロが出る」。
“生涯修業”を信念に、まだまだ年輪を刻む時と決め、試練に耐える彼の姿と重なった



仏道修行について、池田名誉会長は語った。
「行き詰まっては唱題で打開し、また壁にぶつかっては信心で乗り越え、そのたびに境涯を開いて、知恵と正義の大樹へと育っていく」。
風雨に打たれることなく成長した大樹はない。
人もまた同じである。          (城)


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