和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

共 戦(三十)新・人間革命

2011年12月17日 06時39分04秒 | 今日の俳句
  新・人間革命


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共戦30(12/17)
 山本伸一は、決意を促すように、草創の同志を見つめながら、話を続けた。
 「日蓮大聖人は、『須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき』(御書四六七㌻)と言われています。つまり、一心に唱題と折伏に励み抜いていくことこそ、人間として生まれてきた、今世の最高の思い出となると、御断言になっているんです。
 私たちは、人間として生まれたからこそ、題目を唱え、人に仏法を語ることができる。
 一生成仏の千載一遇のチャンスを得たということです。ゆえに、地涌の菩薩として、今世の使命を果たし抜いていくんです」
 皆、真剣な眼差しで、伸一を見ていた。彼の声に、ますます力がこもった。
 「第二に、人生の総仕上げとは、それぞれが、幸福の実証を示していく時であるということです。〝私は最高に幸せだ。こんなに楽しい、すばらしい人生はない〟と、胸を張って言える日々を送っていただきたいんです。
 しかし、それは、大豪邸に住み、高級料理を食べ、贅沢な暮らしをするということではありません。欲望を満たすことによって得られる『欲楽』の幸福というのは、束の間にすぎない。相対的幸福だからです。
 たとえば、念願叶って、百坪の家を手に入れたとします。しかし、『欲楽』ばかりを追い求めていれば、千坪、二千坪の大邸宅を見ると、欲しいと思うようになるでしょう。そして、それが手に入らないと、かえって、不満や不幸を感じることになってしまう」
 信心の功徳を実感するうえでも、信仰の一つの実証としても、「蔵の財」「身の財」は大事である。 しかし、財産は使えばなくなるし、災害などで一夜にして失ってしまう場合もある。また、優れた体力も、高齢になれば衰えていかざるを得ない。
 本当の幸福は、時代の激変にも、時の流れにも左右されることのない、「心の財」を積んでいくなかにこそあるのだ。


「聖教新聞」平成23年12月17日(土)より転載】
http://www.seikyoonline.jp/


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