政略をもてあそぶ首相！

　※　北斗七星　※

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　きょう６月29日は16年前に自民党・社会党・新党さきがけの村山政権が誕生した日である。同政権は、基本政策をないがしろにした“野合政権”と非難されたが、さきがけの政調会長として政権を支えたのが菅直人氏だった。

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権力獲得のためなら手段は選ばぬ。そんな政略家たちが権謀術数をめぐらせて手にした村山自社さ政権の失政・失態は、阪神・淡路大震災や円高問題などで危機管理能力の欠如と無策を露呈したことに端的に象徴される。

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菅首相は、郷土・山口の幕末志士・高杉晋作への憧れから「騎兵隊内閣」と自称する。だが、さきがけの同志としてともに村山政権を支えた田中秀征・元経企庁長官は、「高杉は徹底した無私、無欲の人だった「総理の座を射止めるまでの菅さんには、政略的な行動だけが目についた」と

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菅首相は、「政治とカネ」を隠し、「普天間」から逃げ、国会論戦から逃げた。そして突如、消費税増税論議を口にし、争点隠しに狂奔している。国民だましの「逃げ」と「隠し」は政略の最たるものだ。

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憲政の神様・尾崎行雄は、権謀術数に憂き身をやつす議員たちに自らの持つ病気を自覚させねばならぬと説いた。投票日まで２週間、政略をもてあそぶ政党や政治家に日本の未来は託せないと強く訴えていきたい。


　　　　　　　　（鈴）　　　　



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■ 2010年（平成22年）
　６月29日（火曜日）

（公明新聞より転載）


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