和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

「名字の言」・2011年11月27日(日)

2011年11月27日 15時19分31秒 | 今日の俳句
「名字の言」・2011年11月27日(日)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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 マリー・キュリーのノーベル化学賞受賞から100年にあたる本年を、国連は「世界化学年」と定めている。日本人の化学賞受賞者は2000年以降だけで6人を数え、世界の最先端を行く国の一つといえる



その伝統を築いた4人の先人たちの軌跡を伝える「化学者展」を、東京・上野の国立科学博物館で見た。同展では、漆の研究などを通し、日本の有機化学の基礎を築いた真島利行博士と、その弟子たちが紹介されていた



終戦直後の荒廃した社会。実験どころではない。悲嘆した弟子は「先生、これでまた化学ができるようになるのでしょうか」と問うた。博士は答えた。「君、こんなことはなんでもないですよ。僕たちが化学をはじめたころはもっと条件が悪かった。回復するのに10年もかからないよ」



戦前・戦中の困難を乗り越えた自信があったから、再び逆境に遭遇しても、希望を創り出すことができたのだろう。その博士のもとから、赤堀四郎、黒田チカ、杉野目晴貞ら一級の化学者が輩出された



苦闘で鍛え上げた人の「楽観主義」は、接する人に、明るさだけでなく、勇気と希望をもたらすことができる。今、困難の渦中にある人も、そうした先人たちの試練に学びたい。負けてはならない。
       2011・11・27
           (宗)



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