和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

「名字の言」・2011年11月17日(木)

2011年11月17日 06時35分18秒 | 今日の俳句
「名字の言」・2011年11月17日(木)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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 初雪の便りが各地から続々と届く頃。粉雪、泡雪、牡丹雪……雪にもいろいろあるが、その分け方は国や民族等で異なる。例えば、北極海沿岸に住むイヌイットの雪の分け方は100種類とも。雪の世界に暮らす彼らは、その質などを詳細に見分けて伝え合う



音程には何種類あるか? ピアノの鍵盤の数は88だが、米イリノイ大学の実験によると、人が耳で明瞭に区別できる音の数は約1380だった



物や事象の種類・区別は、それに対する感受性や観察力が強いほど、差異が細かく認識されるという(西村佳哲著『自分の仕事をつくる』ちくま文庫)



人間の関係も同じことが言える。表情や振る舞いのわずかな違いは、相手を深く思うからこそ気付くもの。教育部の友が語っていた。「毎朝、校門に立っていると、子どもたちの表情の違いが分かる。元気良く挨拶してくれても、どこか昨日と違う。〝お母さんに怒られてきたのかな?〟とかね」。その眼差しに、深い慈愛があふれていた



一人として同じ人間はいない。悩みも課題も千差万別。自分の経験だけを頼りに「あの人はこう」と決めつける拙速を戒めたい。じっくりと話を聞いて、相手を深く知る。そこから、その人に合った励まし方が見えてくる。

       2011・11・17
           (馨)


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