和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

共 戦(十九)新・人間革命

2011年12月03日 17時38分11秒 | 今日の俳句
    新・人間革命

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    共 戦(十九)

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 山本伸一の話に、伊郷時子は〝必ず、仏法で宿業を打開してみせる!〟と奮い立った。
 夫の忠治も、信心をしてみようと思った。
 奮起した時子は、早速、三人の友人に声をかけ、山本伸一らが宿舎にしている旅館での座談会に連れて行った。
 三人は、伸一の話を、目を輝かせて聞き、正しい宗教の必要性を痛感し、その場で、入会を決意したのである。
 時子は、弘教の喜びを知った。胸に込み上げる歓喜と希望と確信の三重奏が、生命に躍動の調べを奏でていた。
 以来、体調の良い時には、積極的に学会活動に参加した。弘教に励んでいると、自分が病気であることさえ忘れていた。
 いつの間にか、常に全身を覆っていた気だるさが消え、気力がみなぎるのを感じた。
 そして、この年の十二月には、床上げすることができ、翌年の四月には、それまで続いていた血尿も止まった。八年余の闘病生活にピリオドが打たれたのだ。
 戸田城聖は、よく語っていた。
 「御本尊は、大宇宙の生命を最も強く結集された当体である。その御本尊と感応するから、こちらの生命力も最も強くなるのだ」
 広宣流布のため、人びとの幸せのために、生き生きと活動する時、みずみずしい生命力があふれる。
 妻の時子の体験を見て、夫の忠治も、意欲的に信心に励むようになり、二人は、萩の広宣流布の推進力となってきたのである。
 伸一は、懇談会で伊郷夫妻に声をかけた。
 「伊郷さんご夫妻が、お元気なので嬉しい。奥さんは、初めてお会いした時の姿が、まるで嘘のようです」
 妻の時子が答えた。
 「はい。病気だけでなく、経済的な窮地に立ったこともありましたが、今は本当に幸せです。折伏も夫婦で百世帯近くになります」
 「さすがです。今のお二人の姿は、二十年の間、本当に戦い抜いたならば、必ず宿命を転換し、幸せになれるという証拠です」



【「聖教新聞・2011年12月3日(土)」より転載】
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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