和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(五十一)小説「新 ・人間革命」

2012年06月08日 06時47分44秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)6月8日(金)より転載】

 

人材城51(6/8)

 山本伸一は、人材育成について、さらに掘り下げて語っていった。

 「学会の組織にあっても、陰で頑張ってくださっている方々は、城でいえば『裏込』にあたります。
組織の表舞台に立つリーダーは、そうした方々を心から尊敬し、大切にしていくことです。その方たちが“うちのリーダーは、自分のことをわかってくれている。
心から、讃え、励ましてくれる。
ありがたいな”と思ってくださってこそ、力を発揮してもらえるんです。

 たとえば、県幹部の皆さんが、座談会を担当したとします。座談会のために、会場を提供してくださった方や、ポスターなどの展示物を作ってくださった方、あるいは、下足を整理してくださる方もいるかもしれない。
また、聖教新聞の配達員さん、書籍や民音などを担当し、奮闘してくださっている方もいます。

 そうした方々に、心から御礼を言い、励ましていくことが大事なんです。幹部は、同志の献身に、鋭く反応していくことです」

 何かで尽力してくださっている同志への御礼と賞讃こそ、人材を育む第一歩となるのである。

 伸一は、話を続けた。

 「よく、城の石垣というのは、異なる形の石を組んでつくっているから堅固であるといわれる。
学会の組織も同じです。
さまざまな個性、異なる能力をもった人材が育ち、団結していってこそ、難攻不落の創価城ができるんです。野球だって、優秀なピッチャーばかり九人集めても、決して強いチームにはなりません。

 団結を示す『一心同体』という言葉があるが、日蓮大聖人は『異体同心』と言われた。
それは、仏法の、また、学会の団結は、一人ひとりを鋳型にはめるのではなく、異体、すなわち、各人の個性、特質を、最大限に尊重し、生かしていくことを意味しています。

 人材城というのは、多彩な人材の集まりということなんです」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿