和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

共 戦(四十二)新・人間革命

2012年01月05日 06時04分54秒 | 今日の俳句
  新・人間革命

【「聖教新聞」平成24年1月4日(水)より転載】
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共戦42(1/4)
 山本伸一たちが、山口文化会館に戻ったのは、午後八時過ぎであった。 
 会館に入ると、中国各県の青年職員らが、荷物整理などの作業にあたっていた。伸一は、中国女子部長の本間三津代に尋ねた。
 「山口県以外の人たちが大勢来ているが、どうしてなんだい」
 「役員として応援に来てもらっています。女性が十二人、男性は二十五人です」
 それを聞くと、伸一は、中国方面の責任者である副会長に言った。
 「役員の人数が多すぎるね。ここは、いわば、山口創価学会の本陣だ。本陣というのは、ざわざわしていてはならない。少数精鋭で、てきぱきと仕事を片付けていくことが大事なんだよ。明日から役員は、今日の十分の一でいい。一人が十倍の力を出せばいいんだから。それが“人材革命”だよ。
 みんな地元に帰って、同志の激励、指導に回るんだ。その方が価値的じゃないか。
 私は、せっかく山口に来たんだから、山口の青年たちを、直接、訓練したいんだよ。
 それなのに、ほかの地域から何十人もの人が来て、動き回っていたのでは、山口の人の顔が見えなくなってしまう。
 数少ない山口の職員や青年が、一切の責任をもって運営にあたるのは大変にちがいない。緊張もするだろうし、失敗もあるかもしれない。でも、失敗してもいいんだ。それが学習になり、教育になる。何かあったら、私が守ります」
 伸一は、一人ひとりの青年たちが、いとおしくて仕方なかった。共に行動し、語り合い、励まし、自分の知っていることは、すべて教えておきたかった。しかし、普段は、その機会はない。だからこそ、その地の青年たちとの出会いを、何よりも大切にしたかった。
 彼は上着を脱ぎ、青年たちに呼びかけた。
 「さあ、一緒に荷物の山を片付けよう。二十分で終わらせよう。私が陣頭指揮を執るよ。みんなには休んでもらい、青年が黙々と働くんだ。青年の時代だよ。戦闘開始だ!」


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