ボクのこの頭、見てくれますか？
これには深～～～い事情が・・・・・
「ちょっとコウスケの髪、伸びてきたね。」お母さんが言いました。
「坊主頭なら、俺だってできるよ。」お父さんが言いました。
これが、ボクの『本物のマルガリータ』の始まりです。
写真をクリックしてください。極上の本物のマルガリータがアップで見れます。
ボクたち家族は、近所のデオデオで”バリカン”を買いました。
「よーし、コウスケおいで、今からお父さんが、きれいなマルガリータにしてあげるから」ボクはお父さんの言葉を信じて、椅子に座りました。
「何ミリにしようか？６ミリ？３ミリ？」お父さんはお母さんに訊きました。
「う～～ん３みりくらいかなぁ」お母さんは言いました。
ジ～～ン！ 「あれっ？」 ジ～～ン！ 「上手くいかないなぁ」
ボクはちょっと不安になりました。
ジ～～ン！ 「う～～ん」 ジ～～ン！ 「やっぱり上手くいかないなぁ」
「この高さ調節が難しいなぁ、これはずしてみようか？」お父さんはバリカンの高さ調節の部品を外しました。
ボクは更に嫌な予感が・・・・・
ジ～～ン！ 「ヤバァ！」 ジ～～ン 「超ヤバ！」
ボクは思いっきり不安になり、嫌な予感は更にふくらみました。
「何～～～ィ、これ！」お母さんが叫びました。隣にいたお姉ちゃんの顔もこわばっています。
「バヤイ、ここ殆どハゲ、これって収拾つかないかも？」お父さんの声もいくぶん震えています。どうやら、見事な、”トラ刈り”ができ上がったようです。
「コウスケ、ゴメン！、服着替えてくれ。」お父さんはいきなり言いました。ボクは言われるとおりに、服を着替えました。お父さんはボクにサッカーの時に使う帽子を被らせました。
「コウスケ、散髪屋さんにいくぞ！」「ええ～～～～っ。ボクの頭ってそんなにスゴイの？」100％の不安的中！
ボクは近くの散髪屋さんに、”担ぎ込まれました”。散髪屋さんのお兄さんはボクの頭を見て、ちょっと口元が震えています。
ボクは散髪屋さんの鏡で始めて『自分の悲惨なトラ刈り』を見ました。「なんじゃ、こりゃ！」
散髪屋さんは、「お父さん、一番短い坊主頭になりそうですが・・・」
お父さんは無責任にも、ちょっと小さい声で「お願いします。」と答えました。
ジ～～ン！ボクの頭の素肌が見えてきました。だんだんその素肌部分は広がり、あっという間に『本物のマルガリータ』になってしまいました。
お父さんは無責任にも、「これで本当に、カンナバーロみたいになったな！」と言いました。多分、自分を慰めているんだろうけど・・・・・
もう、父さんのことは信じない！ プンプンプン！
この『本物のマルガリータ』のせいかどうかわかりませんが、ボクは『頭風邪』をひいたのか熱が出てしまい、とっても楽しみにしていた「お別れ親子サッカー」にいけませんでした。
サッカーにいけないので家でＪリーグの試合をテレビで見ました。鹿島アントラーズvsガンバ大阪戦でした。おやっ？ここにも『本物のマルガリータ』がいるではありませんか！ガンバ大阪の”シジクレイ”選手でした。ちょっと”親近感”を感じてしまいました。
ガンバレ！シジクレイ選手！