洸介にとってあり得ない事の連続で、我慢の日々が続いた1年が終ろうとしています。
突然のケガに襲われましたが、ケガを負ったことでたくさんの人と知り合い、色々な事を教えてもらい、優しくして頂いた1年でした。母もたくさんの方と出会い、励まして頂いた1年でした。
今、洸介が頑張ってるリハビリ室には、色々な方がいらっしゃいます。洸介よりうんと幼く、でも洸介と同様の試練に立ち向かっている子。競技は違っても、洸介と同じ様に移植手術を受け、高校生になっても頑張ると前を向く女の子。膝の手術をして、痛みと戦いながらも、かつての自分を取り戻そうと必死に戦っている年配の方。その方はいつも洸介が『痛い』とか『無理やろ』って言うたびに、『こうくん。大丈夫か?若いからすぐ良くなるよ。すぐサッカーできるよ。』と声をかけてくださる。洸介の気持ちはとても不安定な時は、洸介の気持ちに寄り添い声をかけ話し相手になってくださった。そんな優しさを洸介は解ってくれてるのかなぁ。洸介も他人の痛みが判る、そういう人になって欲しいなぁ。
洸介が怪我をしてサッカーの練習を見学を始めてからずっといい続けてきた事がある。『自分がされて嫌なことは、他の人には絶対にしないでね。』
他の人の痛みがわかる人になって欲しいなぁ。
試練の1年が終わろうとしています。新しい年が始まります。新しく始まる年が洸介にとっていい1年になりますように。そして遠慮せず、思い切ってサッカーができる1年でありますように。