三原順子「セクシー・ナイト」(1980)
現在は「三原じゅん子」名で、女優として活躍中の三原順子さんのデビュー曲です。
この少し前に出演したドラマ「3年B組金八先生」でのツッパリ役を引きずった形の、ツッパリ系ポップスです。
しかし、順子さんの低音の迫力は、すごいです。ドスが利いている、とでも言いましょうか。とにかく、曲と詞と声がドンピシャはまってます。渋いです。しかも、歌もなかなかのものです。しっかり歌えてます。元々、小学生時代から劇団に入ってたりしてますから、発声はしっかり身についていたということなのかもしれません。
ジャケット写真も、ちょっと怖めです。一応、アイドル歌手なんだから、もう少しなんとかならないものかという気もしますが、順子さんがあまりにもハマってるんで、これでよかったのでしょう。結局、この曲、いきなり30万枚のヒットを記録してますからね。
考えてみれば、中森明菜ちゃんが出るまでは、ツッパリ系アイドルというのはいなかったかもしれません。順子さんは、このジャンルのパイオニアでしょうかねえ。
作詞は亜蘭知子、作曲は長戸大幸。亜蘭さんは、TUBEやB’zにも詞を提供しているベテラン作詞家で、長戸さんは、音楽プロデューサーとして、そのTUBEやB’zをデビューさせた人ですね。
この曲、メロディがどこか懐かしいんです。まあ、今の私が27年も前の曲を聴いているわけですから、当たり前かもしれませんが、ロック調の中にも日本的なメロディが隠れているというか・・・。
♪SEXY NIGHT 気まぐれな 恋もたまにはいいじゃない・・・というサビの部分は迫力もあり、ピリっと身が引き締まる感じです。
そういえば、順子さん、一時期、自動車のレーサーもやっていましたね。
国際ライセンスも持っていて、腕はかなりのものだったと聞いています。
本人も、アグレッシブな性格だったから、金八先生のツッパリ役もハマったんでしょうね。
最近、離婚問題でちまたを賑わしていますが、40歳過ぎても、渋い役でドラマなどでもお見かけします。これからもがんばってほしい、私よりひとつ上のお姉さんです。