金剛山頂にひっそり佇む、矢刺神社。
あまりにも小さいのでスルーされがちですが、実は、古事記のワンシーンにも登場する由緒ある神社。
雄略天皇がここで一言主神と出会い、恐れおののき、衣服を差し出したところ(天皇<一言主神)。
それが日本書紀では、雄略天皇と一言主神は、一緒に狩りを楽しんでいます(天皇=一言主神)。
そして続日本書紀では、雄略天皇は一言主神を無礼者として、土佐に流しているみたいです(天皇>一言主神)。
時代が下るにつれ、一言主神の扱いがだんだんと粗略になっていくのが、面白いところです。
実は一言主神とは、このあたりを支配していた大豪族、葛城氏の氏神。
すなわち、一言主神とは葛城氏を表わしているとも言われています。
葛城氏は、大和朝廷以前・黎明期の古代最大の豪族で、それが滅んだのは雄略天皇の頃だと言われており、
そのあたりが天皇側から記されているとの説が有力だとか。
近所には世界遺産の古墳群があり、ちょっと足を延ばせば、大和朝廷以前の日本の中心地(葛城)があるわけで、
最近、古代史に興味がわいてきております。
他の時代と違って、資料が極端に少ないので、ある意味、考察し放題なのが面白いです。
というわけでさっそく、「古代天皇の秘史」をテーマにした本を買ってみました。
将来、私なりの考察をもって、本が書ければ最高です(なんでも、出版に結び付けたがる)。
ちなみに今日は、ツツジオ谷ルートから登りました。
先週の大雨で、どうなっていることやら(通行できるのか?)と不安でしたが、まったく問題なし。
ただ、二ノ滝の水量はけっこうなものでした。
滝修行ができそうなレベルの水量でした。