やっぱりそばが好き!!【国産そば粉屋 内田商店】

常陸秋そばを中心とした国産そば粉・丸抜き専門店【国産そば粉屋 内田商店】店長日記 

稲作は、コスト割れの現状

2007-04-08 07:29:27 | 日記

今日の、当店事務所での、農家の方との会話。

『 いや~ こないだ、農政局から、電話が来て、4ヘクタール以上の農家を集めて

説明会をやるらしいんだけど、この辺りじゃ、それだけやってる農家もいないし、

人数が集まらないから、来てくれないですか! と言われたよ。 』

という訳で、その方も行ったらしいのですが、その時の農政局の担当者の話しだと、

現在の、関東のお米1俵(60kg)あたりの生産コストは、1万8千円くらいだそうです。

土地の集約化が進み、機械化が進んでいる、日本最大の稲作地帯の、北海道で、

1万2千円ほど。私の北海道の、知り合いの農家も、最低1万2千円は、欲しいと言って

います。でも現在の流通相場からすると、もうこれは完全に、農家の方は赤字です。

しかも、原油の高騰、肥料の値上げ、高い農機具の負担も追い討ちをかけています。

こんな状況もあり、これから専業で稲作経営をしていくという若者は、ほとんどいま

せん。大部分が、兼業農家で、田んぼがあるから、しょうがなくやる、という状況ですね。

また、兼業でも農家はやらないという所も増えてきています。

これから、日本の人口が減り、お米の消費が減り続けている中、米相場の上昇という

のは、期待できません。

それどころか、さらに相場は下がるだろうと言われています。

この現実を受け止めて、どう農家を、一経営者として運営していくのか。

国としては、もう小規模農家は切捨てて、4ヘクタール以上の農家を、認定農業者制度

と認め、支援していくという政策を打ち出しています。

しかし、一農家か、法人か、共同でやるのか、など課題は、多くあります。

とにかくこれからは、生産・流通・販売の現場は、激動の時代です。

どうやって自分たちが生き残っていくのか、立場は違えど、明確な位置づけを出し、

考えなければと思います。