慎ましく、でも、気になることは

冷静におのれを見つめれば、どうやら徳さんはアル中の真っ只中。
午後４時を過ぎたあたりから、酒が満たされたコップのイメージが脳に滲み出す。
その頃以降の患者さんはカウントダウンの対象者だ。
しかし、まだ正気の部分は残っていて、そんな事は寸分も察知されないよう振舞ってはいる、はずだ。
でも、気の置けない患者さんが(これが多いんだよな)最終患者だったりすると、施療直後に冷蔵庫のドアを開けたりしちまってる、、、。

まあ、ろくでもないカイロ施療士であることには違いない。

で、仕事を終えると、近くのスーパーやコンビニに直行。
(本当は、魚屋さんに行ったり、惣菜屋さんに行ったり、乾物屋さんに行ったりしたいんだけど、近辺、その種のお店は壊滅状態)
酒の肴を工面する。

徳さんの場合、それはささやかでつつましい。
本日の酒の肴は、ポリッピー105円と、あたりめ100円。
これで満足するのだから、安上がりな男、徳さんである。
人は情けない男と言う奴もいるだろうが、そんな雑音は捨て置け、捨て置けじゃ。
大事なのは本人の満足！

でも、文句はある。
これらの容器を開ける切り口が縦方向のみなのだ。
それだと残した後の始末が悪い。
販売者の使用者への想像力欠如だ。
消費者現場からの発想が乏しすぎる。
民間企業がお役所仕事をしてちゃ、いかんぜよ。


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