カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

五所純子「毒をふくんで言葉で殺す」 『道の手帖 石牟礼道子』所収 河出書房新社

2015-10-18 17:54:57 | 本日の抜粋
人間国宝なんてものがあるが、徳さんは石牟礼道子が日本の人間国宝になればいい、と本気で思っている。
即座に彼女は拒否するだろうけど、、、。

日本国憲法第9条にノーベル平和賞という動きがある。
これにも徳さん、大賛成!

石牟礼道子への言及は多々ある。
特にこのような特集冊子の企画では、礼賛者、同調者の発言のオンパレードである。
その中で、少し毛色の違った文章に出くわした。

初めてのお面持時で現時点では五所さんの他の情報は一切無し。

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 石牟礼道子は豊かな非情者である。つまり石牟礼道子は天賦の作家である。非情には由来がある。まず水俣病という経験は人の情けの限界を思い知らされるものではなかっただろうか。人の情けを知り抜くと人間は非情に通じる。病者たちはくりかえし逸られ追われ隠されて、そのたびに人間であるものが人の心をもっていないと確かめ、あるいは人間でないものに人心地を得て、そうして人間にくたびれ果てていく。非情の人間とは人の情けから隔たった人のことだ。これは一方で人間存在にたいする虚無的な断念へと傾かせるものでもあれば、他方では、人間存在を切々と愛でられる余裕をあたえるのではないだろうか。両者を分かつのは、人間を人間たる人間性に見切りをつけられるのかそうではないのかの違いだろう。石牟礼道子は人間性の探求を諦めきれない人なのだ。
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一つの問題にできるだけ多くの人が関与出来るのが望ましい。
いろんな角度からの発言の共有化が、今、最も要求されている、、、。




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