『被ばく牛と生きる』を観ました。
被ばくした家畜は殺処分とされました。
しかし殺すことができない畜産農家の人々がいました。
その「思いと行動」をカメラが追います。
福島への愛着と密接に結びついた、人生を共に生きる牛たちへの愛です。
震災当時、警戒区域内には牛3500頭、豚3万頭、鶏60万羽がいました。
すべて殺処分対象です。
市町村は、避難する農家に、家畜を畜舎に閉じ込めるように指示しました。
そのためつなぎ止め具につながれたまま牛約1000頭がミイラ死しました。
一時帰宅した人々はその牛舎の内部の状態に強いショックを受けてしまいます。
少数の農家の人々は、殺処分に同意さず、すべて自費で牛を飼い続けました。
それがどれほど大変なことか映画は語ります。
人々は、原発さえなければ、あの平穏なこころ温まる生活が今の続いているはずだと話します。
原発と人間を含めた動物は決して共存できないことを思い知らされる映画です。
4月14日 岡山県立図書館で再上映されます。