岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

映画「サマー・オブ・ソウルーあるいは、革命がテレビ放映されなかった時」 観ましたよ!

2021-10-27 09:58:05 | 映画・DVD 

「ソウルの夏」ではありません。

1969年夏にアメリカ・ニューヨーク・ハーレムで開催されたハーレム・カルチュラル・フェスティバルのことです。

 

1969年の夏といえば、伝説のフェス「ウッドストック」がこちらもニューヨークの農場で開催されていた時期です。

3日間で40万人を参加したこのフェスはその映像が世界中で観られ、ロック史上の伝説となっています。

チケット購入者は18万人。他の人は無料入場です。

 

一方、ハーレム・カルチュラル・フェスティバルは、1969年の6月~8月の日曜日の6日間にかけてハーレム マウント・モリス・パークで開催されました。

6日間で30万人が参加しました。こちらは全員無料です。

日曜日の午後3時からということは教会に行った後に会場に駆けつけた人もいるのでしょう。

住んでいる街で夏の間中、開催されていたことになります(題名の由来です)。

映像には夕刻のシーンはありませんから1日あたり3~4時間の演奏と思います。

映像で観る限り5万人規模と思います。

6日間で30万人というのはほぼ正確な数字でしょう。

 

少しだけ映像について書かせてください。

実はこの映画の映像は40時間分のビデオテープからセレクトされています。

他にも7~8巻あったそうです。

奇跡的にすばらしい映像が残っていました。

放送用の2インチテープです(VHSは0.5インチ)。

4台のテレビカメラで撮影しています。

多分、プロスポーツ用の撮影スタッフではないかと思います。

4台でワンチームです。

ステージには撮影用花道もつくられています。

(米国の夏のビッグスポーツは野球ぐらいでしょうからスタッフは暇です?)

何日撮影したのかは分かりませんが、撮影テクニックも素晴らしいです。

半世紀前のカラービデオテープが経年劣化もほとんどないのは信じられない思いです。

当時、日本では、放送用ビデオテープはとても高額でした。

同じテープを上書き撮影を繰り返ししたので映像が保存されていないことが多いのです。

まだ多くの番組が白黒でつくられていました。

 

このような大量のビデオテープが消去されることもなく個人宅の地下に保存されていました。

当時のアメリカがいかに裕福だったかです。

当然、VHSやベータが出てくる前の話です。

 

今日はここまでです。

黒人音楽の話までたどり着かなくてごめんなさい。

 

お読みいただきありがとうございました。



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