岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

第4回「AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム」調整会議  中央帯活断層の地震対応も俎上に。

2017-08-25 09:38:49 | ボランティアとアムダ

以下、AMDAのメールマガジンを転載いたします。

■□□□ AMDAメールマガジン ─  救える命があればどこへでも
                                        2017年8月24日■□□□
AMDAからのお知らせ
【AMDAグループ代表 菅波の随筆「夢童」の送付】

※「童夢」は毎日新聞に月1回連載の菅波氏の記事です(岩清水記)
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第4回「AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム」調整会議

7月23日。岡山県国際交流センター8階イベントホールで約300人の参加
者のもとに、第4回「AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム」調整
会議を開催。片岡聡一総社市長、徳田善紀丸亀市副市長(梶正治市長
代行)、松田久岡山経済同友会代表幹事そして私の4名の議長団の挨拶
に続いて、海外から参加したリュウ・トゥイ・ホア、ベトナム175病院
法務・日本担当をはじめとしてすべての参加団体が紹介された。新た
に参加をいただいた医療機関や各種団体にはこの紙面を借りて心から
感謝をしたい。引き続き、下記のプログラムが進行した。

最初に、災害支援に対する体制と取り組みについて。片岡聡一氏から
「災害支援条例による取り組み」、松田久から「国内大規模災害時国
際社会支援受け入れ岡山構想」、友實武則赤磐市長から「赤磐市の現
状における災害支援の取り組み」の報告。続いて、奥村敬介益城町役
場危機管理課機器管理係主事から「熊本地震での避難所運営」、今井
賢治AMDA災害鍼灸ネットワーク代表世話人から「災害鍼灸チーム育成
プログラム」の報告。休息後にAMDAスタッフの橋本千明看護師と三宅
孝士プラットフォーム合同対策副本部長より「プラットフォームの進
捗状況」、具体的には合同対策本部の在り方、自治体と医療チーム派
遣協力医療機関とのマッチング、両者の事前交流プログラムの進捗状
況、宿舎整備、小規模分散備蓄方式(食料、生活物資、医薬品、燃料、
等々)の紹介。2回目の休息後に林秀樹プラットフォーム運営委員長よ
り「自衛隊との緊急搬送合同訓練実施状況」、大西彰プラットフォー
ム合同対策本部長より2017年11月に「輸送と通信のシュミュレーショ
ン実施予定」、AMDAの谷佳世スタッフより「プラットフォームのホー
ムページ」立ち上げの紹介。災害発生時のボランティア対応と世界へ
の募金発信のみならず、参加団体間のコミュニケーションを深めるこ
とも大きな目的である。大森博文徳島県牟岐町副町長の閉会の辞で調
整会議終了。

32万人死者、125万世帯の被災、物流機能低下30%が続く2ケ月間の被災
状況の政府発表は国連災害総合戦略事務所が推進している事前復興計
画である「仙台枠組み」に加えて、暫定的被災者国内移住の視点が不
可欠である。総社市が「災害支援条例」に続いて「被災者受け入れ条
例」の検討を9月議会に向けて開始。岡山経済同友会はいつ発生するか
わからない災害に対する従来の備蓄方法に対して、「流通備蓄」と
「ミッション産業」の新しい定義のもとに中四国の経済同友会のネッ
トワーク構築に向けて動いている。

中央帯活断層による瀬戸内海での地震発生対応も緊急課題となってき
た。支援する側であった岡山も大規模災害被災地になる可能性がある。
支援を受け入れる体制が必要となる。いずれにしても中四国以外の医
療チーム派遣医療機関の更なる確保と医療チームの活動を支えるロジ
スティックの構築は最重点項目である。一方、過去5年間交流が続いて
いる東日本大震災被災設商店等の方々を避難所生活アドバイザーとし
て中四国の自主防災組織との対話促進を予定。海外からの日本人医師
及び留学経験者を主体とした医療チームの確保、自治体との事前交流
と国際社会からの物資支援体制の拡充も急務である。2017年1月に訪問
したジュネーブにある国連諸機関の支援も視野に入れる必要性が出て
きている。

皆様方のご理解とご支援をいただければ望外の喜びである。

※中央帯活断層は伊方原発の北方数キロにあると聞いています(岩清水記)


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