岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

大島 青松園 鳥栖喬 「ひたすら遠くを眺める」

2016-11-05 09:47:32 | ハンセン病

入所者だった故鳥栖喬さんの部屋を尋ねました。

この瀬戸内国際芸術祭の中でもっとも心揺り動かされました。

島から一歩も出ることのできない境遇に置かれた鳥栖喬さんの心境と美への探求心が

彼の部屋からあふれてきます。

表札には二人の名前があります。

部屋の中がアトリエになっています。写真を撮り絵を描くためにさまざまな工夫がなされています。

この島の中や島からの風景が作品の題材になっていることがわかります。

島影に沈む太陽。満ち欠けを繰り返す月。森羅万象が写真に絵に文字に記録されています。

近くに遠くに眺めても決して行くことのできない島々と四国本土。

八束山(左下、右下)は大島からよく見える奇怪な山容をもつ山です。


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