岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

ラージヒルジャンプ 葛西入賞 ハリーポッター2冠!

2010-02-21 07:31:51 | オリンピック、パラリンピック

今日は早朝に起床。
ラージヒルを観ました。
もちろん、日本選手、特に葛西選手の活躍を観るためといいたいところだが、
やはり、スイス・アマン選手の大ジャンプをライブで観るのが主目的。

葛西選手は2回目に135mの大ジャンプ。まことに素晴らしいジャンプで
一矢を報いました。
8位入賞。

アマン選手は、やはり群を抜いて強かった。
別次元のハリー君でした。

NHK番組に『ミラクル・ボディ』という世界のトップ選手を徹底解剖した番組が
最近、放映されましたが、
小柄なアマン選手がなぜ強いかをデータをもとに紹介していました。
オリンピックまでは公開しないという条件で撮影された映像には、バランス感覚を磨く
特別な訓練の様子が映っていた。
特別といっても、曲芸の玉のりのような訓練だが、彼が本来持っていたバランス感覚を鍛え抜くことが
勝利につながるという信念が見て取れた。

彼のバランス感覚は、コンピューターでの解析でも明らかだった。
空中姿勢中もバランスを取るために全身に筋肉は活動を続け、最良の体勢を維持することが
できていた。
他の選手が、空中姿勢の間は筋肉の動きが止まることと対照的だった。

『ミラクル・ボディ』には、もう一人、ノルウェーの滑降選手、スビンデルが紹介されていた。
最速160kmにもなる滑降競技は、一歩間違えば死亡事故にも繋がる恐怖との闘いでもある。
恐怖の克服も重要な課題として取り組みの紹介に関心の中心を置きながら、滑走の最後まで
力を出し切る筋力がいかに維持されているかも解き明かす。

アマン選手が空中姿勢の中でも筋力を使い続けることに対して、
スビンデル選手は、必要な時以外は、筋力を極力使わないという。

これは面白い対比だが、考えてみれば、ジャンプの筋力を使う時間は数秒。
対して、滑降などのアルペン競技は1分数十秒の比較的長い闘いになる。
この1分台の時間というのは、筋肉の効率的な使い方を考えないと乳酸が増加し身体が
動かなくなってしまう。

ジャンプとアルペンという競技の違いを十分に取り入れた練習が、両者をジャンプとアルペンの
覇者へと押し上げた。

スビンデル選手は、滑降「銀」、スーパー大回転「金」と実力を見せつけた。

4年に一度という大会の希少価値は、出場選手のモチベーションを極度に高める。
それが観る側にも、きちんと観る責任を負わせる。
そのように感じさせるオリンピックは、いよいよ後半戦に突入する。

キムヨナ選手も、浅田真央選手も相次いでバンクーバーに入った。
いよいよクライマックスである。

※写真はアマン選手。ノーマルヒルの優勝時。共同通信。


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