
菅波代表は、AMDAのコンセプトは簡単明瞭がいいという。
なぜなら、国連NGOとして25カ国に支部がある。
多言語、多文化、そして宗教の多様性がある。
この「多様性の共存」こそ、AMDAのコンセプトである。
では、人道援助の3原則とは何か。
1.誰でも他人の役に立ちたい気持がある。
2.この気持の前には民族、宗教、文化等の壁はない。
3.援助を受ける側にもプライドがある。
このプライドとは自分たちも社会から必要とされたい。認められたいという人間の根幹にかかわるものである。
援助を受ける側は常に「ありがとう」と言う立場であるなら、言い続けるうちに卑屈になる。いずれ暴発することになる。
総合扶助思想とは、「困ったときはお互い様」「今私はあなたを助けているが将来私が困ったときはたすけてください」
これが時系列におけるパートナーシップの人間関係という。
今回の東日本大震災には世界中の救援隊が日本を目指した。
困ったときに日本から援助に来てくれた。
だから、ぜひ来たかったと。
まさに「困ったときはお互い様」だった。
もちろん、人道援助の3原則は、福祉、介護の3原則でもある。