岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『坂の上の雲』と『バガボンド』

2009-11-23 15:22:47 | 日本の仲間
朝、階下に降りるといつものようにNHKがついていた。
この29日から始まる『坂の上の雲』のメイキングを放映していた。
これは映画一本というレベルではない。
数年の時間と資金を掛けている。
映画数本分の規模だろう。
今や、テレビドラマのスケールは映画をはるかに超えている。

なかなか面白く観ていると、続いて、秋山真之と正岡子規の交友を描いた番組になった。
この番組も大変興味深かった。
そして、最後に、『プロフェッショナル仕事の流儀』となり、漫画家井上雄彦さんの『バガボンド』制作の日々をドキュメントしていた。
※『バガボンド』は、吉川英治原作『宮本武蔵』の漫画化。

漫画家の世界は、申し訳ないほど知らない。
漫画もここ10年ほどは一冊も読んでいない。
しかし、ここはひとつ読んでみようと、大書店に出かけた。

コミックのコーナーは未知の世界だ。
まったく手がかりなしの探索だ。
有名な漫画だろうから平置きしているのではと探すがない。
うろうろ探してあきらめて、店の人に聞こうかと思っていると棚の中にあった。
なんと28巻が並んでいる。
それでも30cm幅程度。目立つほどでもない。

井上雄彦さんは、20代の初めにプロデビューをしてから『スラム ダンク』と
『バガボンド』で20年を過ごしている。
こうしてみると漫画家というのも大変な仕事だ。小説家のように多作というわけにはいかない。
そして毎週締め切りがある。毎週ストーリーを組み立てレイアウトし、絵を数十枚か数百枚描かなくてはならない。

ということで、第一巻を買った。
読むのが楽しみだ。

※写真は県立児童会館の裏山。撮影している場所は小さな岩山。
子ども時代にクライミングのまねごとしていた。
私の叔父たちもこの岩山で日本に輸入されたばかりのロッククライミングの練習をしていたらしい。
私が岩好きなのも遺伝らしい。

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