
今月の半ばだっただろうか。
たまたま(めったにみることはないのだけれど)報道ステーションを観ていたら、高橋源一郎さんが出演していた。
尖閣列島に香港の活動家が上陸したというニュースにコメントを求められていた。
高橋さんは、そっけなく「そんなことはどうでもいい問題のように思う」と話した。
「おっ、よく言いましたね、いいにくことを」と思った。
ネットが炎上することが目に見えた。
彼の場合は、ツイッターだった。
その後の顛末が、朝日新聞8月30日付「論壇時評」に書いてあった。
引用
帰宅すると、僕のツイッターのアカウントに数えきれないほどのリプライ<返事>が届き、そこには「非国民」「国賊」「反日」「死刑だ」「お前も家族も皆殺しにしてやる」といった罵倒と否定のことばが踊っていた。
引用終わり
想像できることだ。
匿名という隠れ蓑に隠れた連中の言葉は汚い。
罪に問われるべき脅しである。
このようなことが予想されながらの発言だから勇気がいるだろう。
手出しをする輩がいないとも限らないからだ。
しかし、脅しに沈黙する社会になれば、戦前の言論の暗黒世界に戻ってしまう。
決して脅しに屈してはならない。
※写真は奉還町商店街にある直売所。通りかかったら買って帰ります。安いし新鮮です。