「美しくない」証券会社だって。

「株」の持つ「美しくなさ」を、露呈したのが今回の１円株事件だ。
目の前に、現金が落ちているし、その金をとってもネコババにならない。
自分がとらなければ他人がとる。
ならば、いの一番にとってやろう。
と、数時間の間に１００億円以上稼いだ証券会社が ＵＢＳ証券だ。
証券会社トータルで１６０億円。それ以外にも２４０億円ほど
儲けた人間がいる。
ミスとしか思えない６１万株の売りを買うのは、人かマシーンか。
やはり人だろう。
今、「美しくない」ことをした証券会社は、今後どのようにすべきか、
考え始めた。

今夕、木村太郎氏は、「株の世界は、いつでも火事場だ。
もし株（現金）を返還するようなことがあれば、その証券会社は
株主から訴えられると思う」とまで言っていた。

この人は、私には信じられない部分を一杯持っているのだが、
この発言には仰天した。
このような儲け方をして得た金を返還すると株主が訴える、
と想定すること自体が驚きだ。
世の中には、常識というものがある。
その常識が通用しないのが、「株」の世界なのか。

私は、株式会社は理解できるが、株の売買のみで利益をあげている
「株」の世界は理解できない。

この世界の中にいれば、人は退廃してしまう。
村上氏、堀江氏、三木谷氏。
とても、まともとは思えない。

「美しくない」という日本語にも驚いたが、
これは、「まともではない」と置きかえれば、「株」の世界がよく
理解できる。