ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

面会

2012-10-13 | 家族
今日は週末で天気が良かったせいか、面会が多かった。

ある入居者がここ数日「洗濯物が返ってこない」と言って荒れ模様だったが、今日は朝から何度も事務所に怒鳴り込んできた。

小柄な90歳くらいの女性だが、声が大きいため怒鳴り込まれると事務所全体に響き渡る。

もちろんご本人の勘違いと妄想なのだが、何度説明してもやってくる。

ついには大声で一人ごとを怒鳴りながら、シルバーカーでヨロヨロと廊下を歩き続けた。

私たちは、歩けている方はよほどでない限り、気持ちを静めるいわゆる精神薬を増やさない。

増やせばてきめんにヨロケルようになり、転倒に繫がるからだ。

85歳過ぎた方が転倒すると、かなりの確率で大腿部を骨折する。

そうなれば再び歩けなくなるだけでなく、食欲・認知力とも急速に落ちてしまう。

ところで、三時頃、その方のお孫さんと曾孫さんが合わせて六人面会に来た。

すると、あれだけ不穏になっていたのが、いっぺんに機嫌がよくなった。

やはり、家族の力は素晴らしい。