ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

カモリスト

2012-09-14 | ほとほと日記
昨日のニュースで「カモリスト」という言葉を知った。

これは、いわゆる悪徳訪問販売業者の間で出回っている、騙されやすい顧客のリストのことである。
そのニュースでは資産のある認知症の高齢者の例が取り上げられていた。

ある独り暮らしの女性は、大企業に数十年働きながらコツコツと貯め、数千万円の貯蓄があった。
ところが70歳を過ぎた頃から認知症の症状が現れた。
それをどこかで嗅ぎ付けた訪問販売の布団業者が、記憶障害を悪用して何十枚も高額布団を売り付けた。
それから彼女は浄水器、害虫駆除、不用なリフォーム…などあらゆる悪徳訪問販売業者にたかられて全ての貯蓄をしゃぶり尽くされた末、自宅まで相場よりずっと安い価格で売却されてしまったという。

資産のある認知症の高齢者世帯の名簿が、「カモリスト」として地下の悪徳業者間で流通しているためである。

業者の一人が、良心の呵責を感じなかったか…と問われて、
「全く感じない。騙されるほうが悪い」
と覆面インタビューで答えていて、全くヒドイものだと感じたが、ああいう人間はいつの世でもたくさいいるのも確かだ。

お金があるなら成年後見人を立てて高額老人ホームにでも入れば良いのに…と思うが、そこに辿り着くには親族の協力が必要で、その点の縁が薄いゆえの悲劇だったのだろう。

自分の老後を考えるといろいろ不安ばかりだが、私は貯蓄はできそうにないから、カモリストに乗ることはないだろう。

出来ればどんな形でも良いから葬式くらい出して欲しいから、また頑張ってミサに行って存在を記憶してもらおうかな。


現れました

2012-09-14 | ほとほと日記
昨日書いた自転車のカギについて、いったいどうなったの?…という問い合わせが複数ありました。(三件ですが…)

カギは、出てきました。

私は自転車のカギをいつも10センチ角くらいの小さなプラスチックケースに入れています。
ところが今朝、各種のクスリを分けて入れている木箱に入っているのを見つけたのです。
するとおとといの夜、私が何かの拍子で、この箱にカギを入れてしまったのだろうか。

でも昨日の夜、箱を見たときは確かにカギはなかったのに。

でも、本当は判ってるんです。

昨日は13日だから一日姿を隠したけれど、日付が変わり、カギの方から現れたことを。

でもまあ、良かった。

お騒がせさまでした。