朝、ホームから連絡が入った。
ご入居者が亡くなった…と。
九〇をいくつか越した男性で、何年も前に口からは食事をとれなくなり、胃から栄養をとるようになった方だ。
毎日のように発熱し、ここ一、二年で何度も入院を繰り返していた。
とはいえ、やはり急なことであり、朝から動揺してしまった。
三人のお子さんが駆けつけ、すでに息をしなくなっていた尊父と対面された。
大変に思いやりのあるご家族で、特にご長男は仕事の大きなミスから落ち込んでいた私を、陰に陽に励まして下さった。
私は休みだったけれど、ホームに向かうことにした。
忙しく葬儀の手配をしていたご長男は、私を見ると笑顔を見せてくれた。
ご長女は、別れの悲しみにずっと嗚咽されておられた。
自分は入居者や家族と情緒的に関わり過ぎる…と前の上司から良く怒られたものだ。
そしてビジネスライクに接しろ…というのは会社の方針でもある。
でも、いくつかの深い精神的ふれあいは、機械的なやりとりでは決して得られなかったものだと思っている。
ご入居者が亡くなった…と。
九〇をいくつか越した男性で、何年も前に口からは食事をとれなくなり、胃から栄養をとるようになった方だ。
毎日のように発熱し、ここ一、二年で何度も入院を繰り返していた。
とはいえ、やはり急なことであり、朝から動揺してしまった。
三人のお子さんが駆けつけ、すでに息をしなくなっていた尊父と対面された。
大変に思いやりのあるご家族で、特にご長男は仕事の大きなミスから落ち込んでいた私を、陰に陽に励まして下さった。
私は休みだったけれど、ホームに向かうことにした。
忙しく葬儀の手配をしていたご長男は、私を見ると笑顔を見せてくれた。
ご長女は、別れの悲しみにずっと嗚咽されておられた。
自分は入居者や家族と情緒的に関わり過ぎる…と前の上司から良く怒られたものだ。
そしてビジネスライクに接しろ…というのは会社の方針でもある。
でも、いくつかの深い精神的ふれあいは、機械的なやりとりでは決して得られなかったものだと思っている。