ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

連絡

2012-09-19 | ほとほと日記
朝、ホームから連絡が入った。

ご入居者が亡くなった…と。

九〇をいくつか越した男性で、何年も前に口からは食事をとれなくなり、胃から栄養をとるようになった方だ。
毎日のように発熱し、ここ一、二年で何度も入院を繰り返していた。

とはいえ、やはり急なことであり、朝から動揺してしまった。

三人のお子さんが駆けつけ、すでに息をしなくなっていた尊父と対面された。

大変に思いやりのあるご家族で、特にご長男は仕事の大きなミスから落ち込んでいた私を、陰に陽に励まして下さった。

私は休みだったけれど、ホームに向かうことにした。

忙しく葬儀の手配をしていたご長男は、私を見ると笑顔を見せてくれた。
ご長女は、別れの悲しみにずっと嗚咽されておられた。

自分は入居者や家族と情緒的に関わり過ぎる…と前の上司から良く怒られたものだ。
そしてビジネスライクに接しろ…というのは会社の方針でもある。

でも、いくつかの深い精神的ふれあいは、機械的なやりとりでは決して得られなかったものだと思っている。

六ヶ月

2012-09-19 | ほとほと日記
今日で、服薬事件から六ヶ月になる。

自宅療養から職場復帰した最初の二ヶ月は本当に苦しかった。
六月くらいから少し立ち直って来たが、七月半ばまではまだまだ毎日が綱渡りだった。
上司の異動を知った七月末からはかなり楽になって来た。

昨日、夢を見た。

自分はなんだか孤独で、疎外され、どこに行っても居場所がない。
ついには孤島のような場所に辿り着き、安心感と心細さのない交ぜになった気持ちでいると、誰かが島に上陸してくる。
それは中国人や私の会社の人間で、強い恐怖あ覚える…。

目が覚めてもまだ不安がいっぱいで、夢でよかった…と思った。

多少気持ちが安定したと言っても、自分の本質が変わったわけではない。

不安や恐怖を抱えたまま、一日ずつ生きていきたい。