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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

かずさんの街散歩vol.4

2020-06-05 10:41:27 | 紹介

里垣地区(西コース)


 

こんにちは。今年度の市民レポーター「かずさん」こと武田和巳(67才)です。

私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”目標に、

市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコース歩き中高年の立場で各コースを紹介していきます。

 

「甲府市ウォーキングマップ」 

vol.1<東地区Aコース>の記事はコチラ

vol.2<千塚地区北側コース>の記事はコチラ

vol.3<大里地区アイメッセコース>の記事はコチラ

 

 

****コースの紹介****

第4回は、<里垣地区(西コース)>です。

『甲府市ウォーキングマップ』p6に掲載

里垣地区のウォーキングマップはコチラ

 

~里垣の由来~

明治時代に、坂折村、東光寺村、板垣村が合併し、坂折の「さ」、東光寺の「と」、板垣の「がき」を取り「里垣」と名付けたそうです。

 

2020年4月15日山梨県地場産業センター「かいてらす」からスタートです。

マップと飲み物を持っていざ出発!!

「かいてらす」を善光寺側に出て善光寺の脇を南に歩き、「東光寺⇒」の看板に従って右折します。

しばらく歩くと、右側に子供広場があります。

子供広場を通り過ぎ愛宕山を見ながら直進

この道はぶどう畑が多く、車通りが少ないのでのんびり歩けます。

右手に「東光寺」が見えてきます。中に入って参拝しましょう!

「法蓋山東光寺(ほうがんさんとうこうじ)」は、仏教を深く信仰した武田信玄が定めた甲府五山の一つです。

庭園山梨県の名勝に指定されているので、最後の“見所”で詳しく紹介します。

東光寺でトイレをお借りして一休みしたら、再出発。

西に向かって歩いて行くと右側に大きな邸宅があるので、そこのT字路を右折します。

「石地蔵」と「熊野権現神社(くまのごんげんじんじゃ)」を見るため、寄り道します。

上り坂を数分歩くと、左手上方に大きな「石地蔵」と「熊野権現神社」が見えてきます。

自然の石(輝石安山岩/きせきあんざんがん)に頭部をのせてあるだけの石地蔵は、「自然石さん」と呼ばれ、1700年頃につくられたとのこと。

熊野権現神社は、和歌山県那智熊野大社とつながっているそうです。

⑧散歩コースに戻ります。そのまま道祖神をめざして直進

十字路に道祖神が祀られています。

ここで2度目の寄り道「帰命院(きみょういん)」をめざし、右側に入る道を歩いていきます。

「子安観世音安置 歸命院」の案内の横を上って行きます。

⑩「帰命院」に到着石段を登ります。

ここは、1556年に武田信玄が創立した浄土宗のお寺現在改装中でした。

再び散歩コースに出るため、変則十字路に戻ります。

ちょっと歩くと、右手に「正一位 開運出世 稲荷大明神」の石鳥居が見えます。

ご利益がありそうなので、3度目の寄り道! 鳥居をくぐり、急な石段を上ります。

稲荷大明神には、天然記念物の「榊(サカキ)」があるようです。

参道は10分位ですが、鎖場もある急な山道のため、上りきるのは結構きつかったです。

参道を上りきると、祠があるのでお参りします。

そばの竹林の中に、樹高11mを越える立派なサカキ※がそびえていました。

※ツバキ科のサカキは温暖な土地に育つ常緑樹で、枝葉は玉串として神に供える神木。山梨県内の分布北限は身延町と言われており、甲府のように冬が寒い土地で育つのは珍しいそうで、甲府市の天然記念物に指定されています)

お参りが済んだら、山道を下りてコースに戻り、散歩を続けます。

数分歩くと、右手に甲府五山の一つ、「定林山能成寺(のうじょうじ)」に着きます。

「能成寺」は臨済宗のお寺で、1500年以前に開基(創立)され、1590年代に今の土地に建立されたそうです。武田信玄ゆかりのお寺なので、武田菱があちこちに見られます。

庭の牡丹が綺麗でした。

門を入り直ぐ左手に、松尾芭蕉1683年に甲斐へ来たときに読んだ句碑があります(1840年建立とのこと)。

「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」

能成寺を出たら道路を渡って直進し(散歩コースではT字路を左折)、早野組の会社の前を通り東に向かい東中学校の前を通り過ぎます。

道なりに歩きつきあたりを左折します。

子安地蔵の角を右折します。

里垣小学校を通り過ぎると、左手に「柴宮神社(しばみやじんじゃ)」があります。ここでもお参りします。

「柴宮神社」の歴史は古く、天照大神の弟スサノオノミコトの正妻、クシイナダヒメノミコトなどが祀られているそうです。

ここの狛犬は阿吽の形式で、毬や子は携えていませんでした。

柴宮神社を出たら、「里垣悠遊館」を通り過ぎ善光寺参道の信号を左折します。

善光寺を右手に見ながら、スタート地点の「かいてらす」をめざします

ゴール!!

いろいろ寄り道をしたので8,7000歩でした。寄り道をしなければ、約3km、4,500歩のコースです。

ひとまずトイレを借りて、かいてらす限定のお菓子と手づくりマスクを購入し、ベンチでお茶をして帰宅しました。大満足の街散歩でした。

 

 

**** 見所その1 「東光寺」****

「法蓋山東光寺」は、臨済宗のお寺1121年に建立され、中国から来た蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が1270年頃に開いたそうです。武田信玄が定めた甲府五山の一つ。仏殿は中世禅宗様建築で国の重要文化財に指定されており、県文化財の薬師如来(鎌倉時代の作品)と従者の十二神将(しんしょう)が安置されています。立派な十二神将は、仏殿の奥にあるため暗くてよく見えませんでした。一度、ゆっくり拝観したい仏像です。

(※掲載は東光寺の許可を得ています)

 

参道には六地蔵がたくさん並んでいます。

六地蔵は、六道(地獄、飢餓、畜生、阿修羅、人間、天上)の地蔵だそうです。

敷地奥にある庭園では、滝を上った鯉が、竜に化身する様を自然石で石組みしています。手前の池と調和されており、一つの場所から観賞する、いわゆる“池泉観賞式庭園”

京都の天竜寺、長野の光前寺と並び称され、山梨県の名勝に指定されています。

(※庭園の入園料は300円)

お寺の裏には、信玄の長男、武田義信(1567年没、享年30歳)や、江戸時代の柳沢吉保の嫡子の子どものお墓があります。

 

**** 見所その2 「輝石安山岩」****

東光寺庭園、石地蔵、道祖神、稲荷大明神の石について、山梨県石材技能士協会の深沢会長に写真を見ていただいたところ、どれも里垣地区で産出した「輝石安山岩(きせきあんざんがん)」とのことでした。現在ではほとんど産出されていないようです。

**** コースのお楽しみ紹介 ****

山梨県地場産業センター「かいてらす」では、さまざまな山梨県の特産品が販売されています(甲府市がおすすめする甲府の良きモノ甲府之証商品も販売しています

私は、かいてらす限定和菓子「武田兵糧丸」を買いました。

かいてらすの“諏訪御料人”様には、気持よく接客していただきました。

ちなみに、武田信玄の側室“諏訪御料人”実名不詳。新田次郎の小説『武田信玄』では湖衣姫(こいひめ)、井上靖の小説『風林火山』では由布姫(ゆぶひめ)(大河ドラマではではゆうひめ)と名付けられ、それらが広く使われ始めたようです。

****コースの感想****

<里垣地区西コース>は、善光寺しか知らなかった私ですが、東光寺をはじめ由緒ある古刹がたくさんあり、甲府の歴史を知るうえでとても興味深いコースでした。

途中の寄り道はどこも上り坂が多く、コースを歩く以上に疲れましたがいずれも楽しめましたトイレはスタートのかいてらすと東光寺にあります。“お楽しみ”は、かいてらす限定の「武田兵糧丸」。おいしく、食べると元気が出ると思います。

おすすめのコースですので、ぜひ足を運んでみてください。

 

 

****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****

※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください

 

 

甲府市ウォーキングマップ

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html

 

甲府五山

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/course/9.html

 

東光寺

http://www.kofu500.com/sightseeing/012.html

 

能成寺

http://www.kofu500.com/sightseeing/013.html

 

山梨県地場産業センター「かいてらす」

http://www.kaiterasu.jp/

 

<参考>

『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』

https://www.kofu500.com/event/ev2019/chiiki-rekishi-sa.html

 

 


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