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気分は名探偵?企画展「ミステリーの系譜」に行ってきました★

2021-11-17 10:58:10 | 紹介

~本と歩こう㉙~


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

 

今回は、山梨県立文学館で開催中の企画展「ミステリーの系譜」の観覧報告です♪

壁面の足跡に探偵気分も揚がります 

(以下、館内は許可を得て撮影しています)

 

展示では、戦前と戦後の二つのコーナーに分かれて、日本のミステリーの系譜(つながり)について解説しています。

思わず見入ったのは、直木賞を受賞した甲府出身の作家木々高太郎(きぎ たかたろう)への寄せ書き。受賞祝いの寄せ書きは色紙ではなく、なんと窓枠大の一枚の板!

江戸川乱歩をはじめ、そうそうたる作家の名前が筆文字で署名されています。

一昔前の作家たちは、やることもスケールが大きいですね。かっこいい!

 

また、探偵・怪奇小説の挿絵画家として一世を風靡した画家・竹中英太郎(たけなか えいたろう)の幻想的な原画も展示されています。

(今回の展示で、甲府市湯村に「湯村の杜・竹中英太郎記念館」があることを初めて知りました)

他にも、「少年探偵団かるた」「少年探偵団バッジ」など、マニア垂涎のグッズも展示されています。

文豪ストレイドッグスのコーナー

 

 

江戸川乱歩(能力・超推理)のスタンディ

 

明智小五郎少年探偵団でおなじみの江戸川乱歩

「八つ墓村のたたりじゃ~」という映画のセリフが懐かしい横溝正史

直筆の原稿や手紙、著作物、愛用品の数々等。推理小説の黄金時代を築いた作家たちを、身近に感じられる展示でした。

1階ショップでは関連本も販売中

 

企画展「ミステリーの系譜」

期間:9月18日(土)~11月21日(日)

観覧料:一般600円・大学生400円、高校生以下無料

 

山梨県立文学館

https://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp/

 

湯村の杜・竹中英太郎記念館

https://takenaka-kinenkan.jp/

 

~本と歩こう㉙~

『人間椅子 江戸川乱歩 背徳幻想傑作集』 長山靖夫・編 小鳥遊(たかなし)書房 (2021年)

出版社の許諾を得て書影使用しています

 

今回は、草稿が展示されていた江戸川乱歩『人間椅子』より、現代版の本を選びました。

図書館で、ポプラ社版「少年探偵団」シリーズを夢中になって読んでいた、昭和の小学生の頃。

乱歩の作品に潜む、危険な香りのする大人の世界を感知していたのかもしれません。

帯の惹句「毒華繚乱」そのままに、いまなお色あせない乱歩ワールドを堪能できる一冊です。

 

―取材へのご協力、ありがとうございました―


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