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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

知ろう私たちの街の宝・羽黒大宮神社

2012-05-16 09:48:14 | 文化
 神が舞い降りた岩 

市民レポーターの内藤です。

甲府市北山の道筋の羽黒町山沿い地域は、背面に標高400メートルの片山産地を控えた静かな住宅街です。
ここは、信号機が1カ所もなく、福祉施設が幾つかある恵まれた地区です。

この地域には市民にあまり知られていない「自然・歴史的文化財」があります
今回はその中から「羽黒大宮神社」を紹介しましょう。

 

羽黒大宮神社は、山交伊勢町循環バス停・希望の家入り口で下車して7分の場所にあります

羽黒大宮神社は、「やまなし歴史文化公園」内にある古びた神社庁指定の5級神社です。
地区創設以来毎年、地区住民が盛大なお祭りをして賑やかに文化活動を行っています。

 

この境内には大岩塊が7つ厳然と点在しています。
その中でも特に大きな岩塊は「神が舞い降りた岩」として古代から崇められてきた岩です

 

この岩は山頂の千代田湖から昇仙峡にかけての水晶・石英鉱物を含む岩の山麓に転がり落ちた転石です

これは、湯村温泉源の元である地下深くで結晶した「花崗岩」で、
水晶の基本である石英と黒雲母、長石という3鉱物が地下深くでゆっくり冷却し、固化した岩です。
学問的には酸性深成岩です。

片山山頂のこの岩の割れ目をさらに地下から溶岩が吹き上げて「羽黒お天狗山」の火山が形成されました

次の機会には、この火山活動と関連した
「羽黒お天狗さん」や山麓の「意地悪ばあさんの石いも伝説」と道徳教育的なお話もお伝えします

 


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