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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

知ろう私たちの街の宝

2012-05-08 10:30:00 | 文化
 サイカチ大樹の紹介 ~甲府市指定有形文化財・天然記念物編~  

宝石の街甲府貴金属の山梨・・・と全国的に有名な甲州・山梨県。
その県庁所在地である甲府盆地を中心とした甲府市内には、
自然・歴史的資料がたくさんあります。

私、市民レポーターの内藤は、ブログを通じて「知ろう私たちの街の宝」と題し、
私たちの街の文化的資料を紹介していきたいと思います。

第1回目は・・・
上石田の国道沿いにある「大樹木-サイカチ」について学びましょう!!

国道20号線の県立美術館に行く途中のカーブすみにある
高さ5メートル前後の2本の老木・サイカチは、
昭和44年2月に甲府市の天然記念物として指定されています

交通量の多い国道沿いにそびえ立つこの大木をゆっくり観賞することは大変ですが、
隣接する広い脇道・駐車場などで観賞できます 

サイカチは、落葉高木で俗名・オハラフジノキといわれ、
樹高10mにも及ぶ幹や、枝に変化したトゲがあり、湿った川岸に育つ大木です。

夏は薄黄色で小さな花が房のように咲き、秋には3センチぐらいのねじれた硬いサヤが出来ます。
若葉は食用、サヤは薬用の被子植物で、双子葉類のマメ科植物です 

サイカチが育つ地域の自然環境を知ろう
では、どうしてこの地域に天然記念物指定のサイカチが育ったのか考えてみましょう
なぜ、樹齢300年のこのサイカチがこの地域に育ったのでしょうか?

この樹木は、川岸の湿った土地を好むため、生育の歴史を現在の自然環境から推測することができます。
このサイカチ大木の隣接地は、昇仙峡から流れた荒川が東西に流れる地域で、
この荒川南縁の岸は紅色桜の大木が1キロに渡り見事に咲きそろう貢川地区の観光地です

甲府市民の皆さんやサイカチ樹木に関心のある方々には、
是非ともこの甲府市指定有形文化財・天然記念物について生涯学習をすることをお勧めします 

そして、県立美術館ガラス標本の博物館・クリスタル・ミュージアムを中心とする
貢川地区の文化施設で生涯教育と健康散策を楽しむのも良いのではないでしょうか。

最後に・・・
私が高校生の頃、「サイカチバラ先生」と呼ばれている先生がいました。
当時は、なぜ先生を「サイカチバラ先生」と呼んでいたのかわかりませんでした。

しかし、今回このブログを書くに及んで、
教師として素晴らしい指導力を持っている反面、バラのように鋭く指導する熱血教師を、
河川に流されていた地域の湿地に負けずに大木に育つたくましさを持つ「サイカチ」に喩えたのだと、
その理由に気付きました。

甲府市内には、まだまだ多くの自然や歴史的資料が沢山あります。
みなさんも散歩をしながら探してみてください

 


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