名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

珍客の来訪

2011年07月16日 | セカンドルーム

 

今朝、散歩に出かけようと玄関を出たら、大きなガマガエルが座っていた。
危うく踏みつけるところであったが、間一髪避けることが出来た。
今までも、ここでガマを見かけることが度々あったので、なぜここに来るのか不思議に思っていた。
どうやら、玄関灯に寄ってくる虫が、誤って落下するのを待って食べているようだ。
現場を見たわけではないので、断言出来ないが、いつも地面に落ちている虫がいないし、満腹状態の太鼓腹が何よりの証拠だ。
ユキ(柴犬)が見つけて飛び掛ったりしたら大変なことになるので、裏山へそっと逃がしてやった。
以前、小屋に近づいてきたガマを、ユキがガブリとやってしまい、ガマ毒でお腹のものを全部もどして、一日中ぐったりしていたことがある。
ガマは興奮すると、背中のイボイボから白い毒液を吹き出して、敵から身を守る術を身に付けているので、気を付けないと痛い目にあう。
ガマを捕食するヤマカガシは、ガマ毒を体内に蓄えて鷹などの天敵に襲われたときに、毒液を口から飛ばして撃退することが、最近になって研究者が発表している。
ヤマカガシが黒い毒液を口から吹き出す姿を、つい先月に目撃したが、自然界は不思議も危険もいっぱいだ。


今日も空には一片の雲もなく、一日中真夏の太陽が照りつけていた。
午前中は、田んぼの畦周りの草刈りをした。


一度刈ってはあるが、崖や山際からは、葛の蔓や雑草が畦を覆うほどに伸びていた。


畦の草もまめに刈り払っておかないと、害虫の発生源になるし、動物も安心して入ってくるようになる。

 


朝の涼しいうちにと思って始めるが、9時を過ぎれば猛烈な暑さになる。
カンカン照りのもとで、何とか畦一周の草を刈ることが出来た。
後は山の斜面と農道が残っているが、この暑さでは、朝夕の涼しい時に少しずつやるしかない。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の野良仕事

2011年07月15日 | セカンドルーム

 

田畑の朝露は、日が差し始めると蒸発して空に昇っていく。
あたりの熱も一緒に連れて行くので、朝の一時はとても涼しい。
散歩をかねて毎朝田畑の見回りをしているが、連日の好天で、作物の成長はびっくりするほど早い。

 


キュウリやエンドウはその日に食べる分だけを取っているが、既にその量をはるかに超えて、食べ切れなくなってしまった。


トマトも色づいてきたので、来週あたりから収穫が出来そうだ。
雨を嫌うトマトは、ビニールシートで雨除けをしたり、ハウスで栽培するところが多いが、今年は育つ時期に長雨が少なく、露地でも順調に育っている。


スイカやメロンも蔓やわき芽が勢いよく伸びて、蔓同士がもつれてしまうので目を離せない。

田んぼの草取りも、毎日少しずつやっているが、新顔が次々に出てくる。
むかしから、米作りは草との戦いと言われているが、過酷な戦いは夏の終わりまで続く。
稲は50~60センチほどに伸びているので、中腰で草を取っていると鋭い葉の先端が頬を突いたり、うっかりすると目に入ったりする。
むき出しの腕はギザギザの葉に擦られて、酷いときはカブレてみみず腫れが出来ることもある。
炎天下の草取りは、暑さと汗対策を工夫をしているが、それを防ぐ極め手は見つからない。
例の、い草の蓑と菅笠の山里クールビズでも、噴き出す大量の汗は防ぎようがなく、目に入ったりしても両手が泥だらけで拭くことが出来ない。
今日も雲ひとつない快晴で、暑さと汗とギザギザ葉っぱに耐えながら、親の敵をとるように、むきになって草を取った。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山里の葉タバコ畑

2011年07月14日 | セカンドルーム

 

春に蒔かれた葉タバコが、背丈を越す高さまで成長している。
先週あたりまで咲いていたピンクの花は、葉の生育を良くするため、わき芽とともにすべて摘み取られていた。


ケシもそうだが、毒を持つ花はなぜか可憐できれいだ


これから葉が規定の大きさになった都度、1枚ずつ切り取って乾燥室で干して出荷される。
葉タバコの栽培は、JTと契約した農家だけが種子の交付を受けて育て、乾燥した葉タバコはキロ1.500円から2.000円ほどで全量買い取ってくれる。


以前は多くの農家が栽培していたが、喫煙者の減少や農家の高齢化によって、この集落でも数枚の小さな畑しか残っていない。
昨年のタバコの増税に対する不安や、タバコの煙自体が発癌物質であること、心臓や血管疾患など健康被害が立証されつつあることなども、耕作意欲をなくす原因になっている。
喫煙で命を落とす人は、交通事故死の30倍以上、受動喫煙による死亡リスクは、アスベストの比ではない。
むかしから、タバコの吸殻はマムシの忌避剤に使ったり、水に溶いて防虫剤に利用してきた。
JTは毒性を人に使うのではなく、自然に優しい農薬を開発したり、善良な農家が誇りを持って作れる農作物の提案をすべきである。
国民の健康を犠牲にした辻褄の合わない税収確保のため、今後ともタバコを作り続ければ、いずれ政官業の不作為の罪が問われることになるだろう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユキ(柴犬)の熱中症対策

2011年07月13日 | セカンドルーム

 昨日の夕暮れ

夕暮れ時になると、一日の終わりを告げるように、ヒグラシが裏山で鳴きはじめる。
都会で聞くクマゼミは暑苦しさを感じるが、ヒグラシは涼しさを運んできてくれるようで爽やかだ。
田んぼの蛙の合唱は終わったが、ウグイスやホトトギスは、早朝から涼しげにさえずっている。

夏バテ?で体調を崩していたユキは、ようやく食欲も旺盛になり、もとの元気とペースを取り戻した。


暑さに弱い筈なのに、朝はいつも日なたで日光浴を楽しんでいる。これで体を暑さになじませているようだ。


日差しが強くなると、床下から涼しい風の入る小屋の横で休んでいる。
もっと暑くなると、床下に入り込んで昼寝をする。


田んぼで仕事をするときは、湧き水の近くに繋いで遊ばせておくと、水を飲んだり水浴びをしたりして暑さをしのいでいる。
ユキも犬なりに、風に当たって体を冷やしたり、水分を補給して熱中症を防いでいるようだ。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カモシカの仕業か?

2011年07月12日 | セカンドルーム

 

飛騨地方も暑い日が続き、高山の市街地は連日30度を越している。
ここは標高も高く、山から吹き降ろす風が通り抜けていくので、家の中では団扇や扇風機も使うことはない。
夕暮れになれば気温も下がり、窓を閉めても寝苦しく感じる夜は、今のところない。
炎天下の暑さは、町とそれほど変わらないが、木陰や家の中が涼しいので、ここ数日の暑さにも耐えられる。

今朝、朝食のおかずを取りに畑へ行ったら、トウモロコシ畑が何者かに荒らされていた。


花穂が出て実を付けたばかりなので、まだ動物は来ることはないと油断していた隙をつかれた。


先端部分だけを食い千切っている手口は、今まで見たことがない。
ムジナは茎を押し倒して、熟した実だけを選んで食べていくので、まだその時期ではない。
イノシシはもっと荒っぽく、一度になぎ倒して食い散らかすので、彼らの仕業でもなさそうだ。
1メートルほどの高さで、柔らかい茎と花と葉を食べた痕跡を見る限り、カモシカが最も怪しい。
冬の餌のない時期に、ヒノキやイチイの葉を同じように食べた跡を見かけることがある。
今まで畑の被害を受けたことがないので、カモシカを犯人呼ばわりにすることは出来ないが、新顔の横取り犯が現れたのは間違いない。

 今朝の収穫


畑の収穫は、毎日食べきれないほどあるので困らないが、未熟な野菜を食べたり、行儀の悪い食べ方をされると腹が立つ。

作物の味を覚えられるのは良くないし、残ったトウモロコシと、これから実るスイカやメロンを守るためにネットで囲いを作ることにした。 

周囲の草を刈り、まわりを囲ったが、何だか心もとない感じがする。
去年は簡単に破られてしまったが、今年こそはスイカやメロンを、孫たちに先に食べさせてやりたいのだが・・・

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田んぼの「中干し」

2011年07月11日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は連日好天が続いている。


今朝も朝もやが消え始めると、眩い陽射しが降り注いできた。


昨日から田んぼの「中干し」をしていたが、よく乾いて干割れが走っていた。
田植えの後は水が湛えられた状態になっているが、田の水を抜くと表面が乾いて干割れが入る。
そこから有害なガスを放出し、新鮮な酸素が供給されて丈夫な稲が育つ。
また、表面の水がなくなると、稲は水を求めて土中深く根を広げて、倒伏にも強くなる。
水生の雑草もその間に枯れるので、この時期の中干しは大事な作業である。


先週に田の半分の除草が終わっているので、今日は残りの草取りをした。
暑くなりそうなので、7時からはじめたが、早くも太陽がじりじりと照りつけ、気温の上昇を体全体で感じる。


防暑対策は、汗止めの鉢巻に菅笠をかぶり、作業着の背中に、い草の蓑を縛り付けるといった、ウルトラクールビズである。
中干し中なので、足が泥にめり込まなくて行動はし易いが、乾いた田の草を抜くのは容易でなく、どちらが楽かは分からない。
草取りも全て終わり、田に水を入れて午前中で作業は完了した。

これから出穂予定日の8月8日までは、高温や乾燥による根傷みを起こさないための水管理が欠かせない。
そのために、3日に一度は新鮮な水で酸素を補給する、間断潅水が重要といわれている。
有害ガスの放出や、根が新鮮な酸素を吸う様子は確認できないが、いつものことながら先人の知恵と、稲作文化の奥の深さを思い知らされる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安房山はヤブとブヨが手強い山だった

2011年07月10日 | セカンドルーム

  峠から見た安房山

安房山(2.222m)は、乗鞍山系の北端に位置する山で、登山道や道標もないため、一般的な登山の対象とならない藪山である。
山岳雑誌に山スキーの記録が掲載されることもあって、冬期に入山する人はいるが、無雪期に登る人はあまりいない。
梅雨明けを狙って、平湯から安房峠まで自転車で走り、そこから山頂を往復する計画を立てていた。
約8キロのヒルクライムの後で、以前に失敗している山の往復は、体力的に無理と峠までは車を利用することにした。

山頂へは、閉鎖中の峠の茶屋の裏手から登っていく。
安房トンネルの排気塔を過ぎると、いきなり深い草むらと熊笹の中の急登が始まる。
トレッキングポールを使える状況ではないの、早々に片付けて両手をフリーにした。
崖や急斜面には、半ば朽ち果てた縄梯子や虎ロープが付けてあったが、これを頼りに登ることは出来ない。
これは山頂近くの無線中継アンテナを建設した時の名残りで、保守点検時にも利用されているようだ。


登るにしたがって藪が深くなり、場所によっては背丈を越えるほどで、足元の倒木や根上がり、岩石などの障害物はまったく見えなかった。
両手で藪をかき分け、踏み跡か獣道らしきものを見つけながら登っていったが、朝露と汗で全身濡れ鼠状態になった。
尾根を外さないように辿って行き、広い場所ではルートをそれる事も度々あったが、危ない方向へ踏み出すことはなかった。
こういう状況のルートファインディングは、コンパスや地形図より動物的な勘に頼った方がよさそうだ。

飛騨北部の山は、まだ梅雨が明け切らず、虫が大発生していた。
ブヨや小バエ、目セセリなどが群がって顔の周りを飛び交い、笹の束で払っても払っても襲ってくる。
休憩するとブヨ柱?になって集まってくるので、給水も歩きながらするほどだった。
この山は熊の生息地なので、リュックと腰に鈴をぶら下げ、周りが見えない場所では、大声で山の歌をがなったりした。
最後まで急な登りが続いたが、無事に山頂の標識と三角点の標石も確認できた。

無名の藪山が好きで、近所の名も無い山を登っているが、今回の安房山は藪の深さでは第一級だった。
それに加えて、想定外のブヨの攻撃で、顔はぼこぼこ、耳たぶも刺されて福耳になってしまった。
下りは要所に目印をつけておいたので、迷うことなく峠に着くことが出来た。


「峠の茶屋」の屋根と排気塔がが見えた時はマジにほっとしたが、こんな気分になったのも久しぶりのことだった。
ぼつぼつ藪山を卒業して、登山道の整備された山を、のんびり登る時期が来たことを痛感する登山となった。
登山風景をデジブックでご覧ください。

 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安房山に登ってきた

2011年07月09日 | セカンドルーム
乗鞍連峰の北端にある安房山に登ってきた。
飛騨から信州に抜ける安房峠を通るたびに気になっていた山だったが、ようやく念願が果たせた。
二千米強の藪山で一般登山道はない。
藪漕ぎは覚悟していたが、聞きしにまさる深さと濃さで、足元も周りの様子も分からなかった。
何とか頂上に着いたが、やはり雪の無い時期の藪山は難敵だった。
無事下山し、中の湯温泉で汗を流したので、これから家に帰ります。
午後4時 携帯で投稿
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田んぼの草取り

2011年07月08日 | セカンドルーム

 

飛騨地方の天気は、晴れ時々曇りで、久しぶりの陽射しが眩しかった。
朝から田んぼに入って草取りをしたが、いろいろな雑草がはびこっていた。
条間は手押しの「中耕除草機」を先月使ったので、それ程でもないが株間は除草機が入らないので、かなり生えていた。
お昼までに半分ほど終わったが、腰と背中が固まってしまいそうなので、残りは明日に回した。

 

 
稲の分けつが進んで、育ちが良いのは1株に茎が20本を越し、育ちが悪いのは10本ほどしかない。
田植えのときは、苗を3~5本植えて、1株に付き25本になるのが良いとされている。
多過ぎると米の品質に影響し、少ないと収量が落ちるので、満遍なく有効茎数を確保することが、米作りの大事なところだ。
同じ田んぼの中でも、場所によってばらつきがあるのは不思議なことだ。


水口(田に水を入れる所)の近くは生育が悪く、離れるにしたがって株も逞しく、茎数も十分揃っている。
田に入れる水は、乗鞍岳の雪解け水で年中冷たく、平地に比べると稲の生育は遅く、反当りの収量も7~8掛けと言われている。
水を入れる時間を工夫したり、いったん水を溜めて温めてから入れているところもある。

東海地方は梅雨が明けを伝えていたが、飛騨の空もすっきりしていた。 

田んぼの周りの草むらに、「蛍ぶくろ」がたくさん咲いていた。
赤紫の釣鐘状の花は、今頃の時期に良く見かける花である。


子供たちが蛍を捕まえて、花の中へ入れて持ち帰ったことから名付けられたと言われている。
こんな風流な遊びをする子供たちの姿は、山里でも見かけない。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七夕と飛騨の風習

2011年07月07日 | セカンドルーム

 

今朝方、雨は一時止んだが、その後は終日降り続いていた。
陽が射さない分涼しくていいのだが、山里の雨は手持ち無沙汰で間が持たない。


こんな日は読書に限ると、高山市図書館「煥章館」で、江馬修著「飛騨百姓騒動記」、「北アルプス大紀行」などを借りてきた。
晴耕雨読と言われるが、根気と集中力が無いせいか、終日雨音を聞きながら静かに読書というのは苦手である。
仕事の合間とか寝る前、忙しい時の寸暇を惜しんでというような読み方がしょうに合っているようだ。

話は変わるが、今日は七夕であるが、飛騨地方は旧暦で七夕祭りが行われるので、7月7日は幼稚園の行事として取り上げられる程度である。
飛騨の古くからの風習で、喜寿を迎えた人が木札に「火の用心」と墨書して、7月7日に近所に配る慣わしがある。
七夕との関連は無いと思うが、喜の草書体が七ならびに似ていることからきているようだ。

台所の壁と居間の薪ストーブの脇に吊るしてあるが、いわれが気になって、木札を呉れた人に聞いてみたが、昔からやっている事で理由は分からないとのことだった。
思うに、77歳になったので仕事は出来ないが、せめて囲炉裏の脇に座って火の用心ぐらいはするという意思表示なのだろか。
この辺りの人たちは、喜寿を過ぎても野良仕事に励んでいるので、この推理は当たらないかも知れない。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

去年の稲田と比べてみたら

2011年07月06日 | セカンドルーム

 

お昼過ぎまで青空が広がり、木漏れ日も、せせらぎを吹き抜ける風も爽やかだった。
湿度も50%台まで下がり、日ごろのじめじめした不快感から開放された。
窓を全部開けて風を通し、掃除や洗濯、布団干しをして、気分もさっぱりした。
昨日今日と晴天が続いたので、わずかに残っていた泥虫も、体に塗りたくった泥状の糞が乾燥して死に絶えてしまった。

 2010.7.6撮影


去年の7月6日の写真を見ると、稲の葉色も均一で、分けつが進んで株がしっかりしているように感じる。


今日撮った写真は、白茶けた葉が目立ち株もひ弱に見える。
茎が増え葉が伸びる分けつの時期に、泥虫の発生でかなりの影響を受けたようだ。
これから、間断灌漑を繰り返しながら根張りを良くし、茎や葉が丈夫に育てば、今までの遅れは取り戻せると励まされた。
これからが、米つくりの最も重要な時期といわれるが、いずれにしても結果の良し悪しはお天気しだいだと、いつも言われている。
緒戦でやや出遅れてしまったが、後半もどうやらお天道様にすがるしかなさそうだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今朝の朝食 

2011年07月05日 | セカンドルーム

 

朝食前の日課は、犬の散歩と田畑の見回りである。
田んぼでは、稲や水の状態、雑草の生え具合、病害虫の様子などを見て回る。
畑も同じように一巡しながら、今日やる仕事の段取りなどを決めている。

その間に、朝食のおかずにする食べごろの野菜を取って、献立なども考える。


キュウリは収穫期に入ったので、朝昼晩におやつの分まで取っても、追い付かなくなってきた。
酢の物や浅漬けなども作るが、朝はもっぱら切って塩を振ったり、マヨネーズをかける程度だ。

今朝の献立は、朝取りの野菜を使っ標準的な朝食であるが、間もなくトマトやナス、オクラなどが加わってくる。
朝のうちに田と畑の草取りをしたが、久しぶりの日差しで、背中がじりじりと焼かれるようだった。


梅雨明けを思わせるような青い空と白い雲も、そう長くは続かないようだ。

話は変わるが、今朝、玄関の網戸に小枝の切れ端が付いていたので、取り除こうと思ってよく見たら蛾だった。


玄関灯に誘われて、いろいろな昆虫がやってくるが、今は大小色とりどりの蛾が多い。
真夏になると、カブトムシやクワガタ、カミキリなども訪ねて来る。
蛾は小枝のほかに、枯葉や若葉、強い昆虫の蜂やカマキリなどにも変身するのもいる。
天敵から身を守ったり、安心して近づいてきた獲物を捕食するため、長い年月をかけて進化した技はすごい。
昆虫の世界は、食うか食われるかの瀬戸際を生き抜くため、時には騙し、時には脅しながら、懸命に生きている。
人間世界にも、羊の皮を被った擬態上手もいるが、こんな輩には、虫の5分の魂でも煎じて飲ませてやりたくなる。
何ごとも、外見だけで判断すると痛い目にあう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏山の山あじさいと夏椿

2011年07月04日 | セカンドルーム

 

笹ゆりも咲き終わったので、裏山の下草刈りをしようと登っていったら、山アジサイが咲いていた。


栽培種と違って色も淡くて地味で、大輪を誇ることもなく、日陰で控えめに咲いている。
こんな花は、一輪だけ切り取って、田舎家の玄関に飾れば似合いそうだ。


その近くには、白い草花と見まがうように、夏椿の花が散りばめられていた。
夏椿は、沙羅双樹という説もあるが、朝に咲いて夕べに散る儚い一日花である。

散り際の潔さと、世の無常をたとえる花として、桜とともによく語られる。


「・・・沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす・・・」は、平家物語の有名な一節である。
一心に咲きながら、人知れず一日でぽとりと落ちる花に、今の時代でも諸行無常を感じる人が多いようだ。


夕方には、バケツをひっくり返したような激しい雨が降った。
明日の朝は、一面に散りばめられた夏椿の花を見て、「ただ春の夜の夢のごとし」を実感することだろう。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の野良仕事

2011年07月03日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は相変わらず蒸し暑い日が続いている。
雨も降らなかったが、日差しもなく、汗が体にまとわり付いたまま乾かない。

 スイカ


多湿に弱いのか、スイカやウリの小さな実が、何個も腐って落ちてしまった。

 ウリ


元気そうな実の下に藁を敷き、まわりの草も刈り取った。


早く蒔いたトウモロコシは穂を出したので、日を置いて順番に出てくるだろう。


根きり虫が発生して、茎が傾いていたが、木酢液を撒いた効果で全部元に戻った。


田んぼでは、今日で4回目の泥虫(イネドロオイムシ)退治をした。
竹箒で払い落としたつもりでも、根元にいた小さい虫や見落とした虫がいるので、いたちごっこが続いている。

 5日前はこんな状態


最初の頃は無数にへばり付いていたが、それに比べればずいぶん少なくなって、かすり状の葉もいくらか減ったように見える。
この虫は、山間部の高冷地の田に多く発生する稲の害虫で、葉から養分を吸い取り、枯らしてしまう。
近所のおじいさんの話によると、むかしは「かしもち」という木の枝で払い落としていたとのことだ。
葉がギザギザネバネバで、虫が良く落ちて稲も痛めなかったようだ。
農薬を使うようになってからは、かしもちの存在を知る人も、それを使って虫落としをする人もいなくなった。
今年は異常発生したようで、あちこちの田で、白茶けた稲がかなり目立つ。
原因は、早い時期から高温多湿の日が続き、晴れた日が少なかったことや、山から吹き降ろす風もなく、湿気と熱気が田に溜まったのだと分析する人もいる。
農薬に耐性が出来たとか、多用を避けて撒いたため、天候不順で異常発生した虫の勢いに負けたという人もいるが、原因は分からない。
晴天が3日も続き、乾いた風が吹けば、体全体に泥のように塗りたくった糞が乾燥して、虫は死に絶えるという。
痛んだ稲も、土用の頃には回復するので、多少の収量の減少や、収穫時期の遅れは我慢しなければならないと、隣のおじいさんも呟いていた。
自然相手の仕事は、我慢と根気しかないようだ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の野山

2011年07月02日 | セカンドルーム

田んぼへ通う農道の脇の野ばらが、満開になった。
鋭い棘を付けた枝が道をふさぐように伸びて、時々痛い思いをする。

栗の木も白い花をいっぱい付けて、梅雨空にむせる様な匂いを振りまいている。
あまり良い匂いとは思えないが、蝶や蜂の好みは違うようで、匂いに誘われて回りを飛び回っている。


クルミも一回り大きくなって、お辞儀をし始めた。
秋にはぶどうの房のように垂れ下がり、熟して地面に落下する。
それを狙って、小はリスから大は熊まで、先を競って食べに来る


またたびの白い花を見たのは、つい先日だと思っていたら、いつの間にやら小さな実に変わっていた。


猫にまたたびとと言われるように、猫が食べると興奮して陶酔状態になる。
猫科の動物だけの現象のようだが、またたび酒は疲労回復に効果があると言われている。
またたびの語源は、旅人が疲れた時に実を食べると、疲れが取れてまた旅が続けられることからきたとも伝えれれている。
季節は既に盛夏のようだが、野山の植物はいつもと変わりなく花を咲かせ、実をつけている。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする