朝のうちは曇り空で肌寒かったが、昼前から晴れ間が広がり
春の陽気が戻ってきた。
長谷川公茂さんの写真集「高賀神社の円空仏」の表紙を見ていて
一木三尊像に惹かれた。
十一面観音を中尊に左の善財童子は円空自身、右の善女竜王を母に見立て
造像されたと言われる。
この三尊は一木で作られ、三尊を合わせると十一面観音に抱かれている姿に
見ることもできる。
一木三尊に倣い桧丸太でで材料作りをした。
クサビや金矢を使って丸太を割っていく。
節や割れ、腐食した部分を取り除き、三体の木取りをした。
ひょろ長い三尊の寸法に合わせて、必要な長さや幅を残しながら
鉈で削ぎ落としていく。
第一段階の力仕事が終わり、十一面観音像から取り掛かる。
第一段階は出来て、これからが
真剣勝負の感じです。
出来上がりを楽しみにさせていただきます。
木取りができたので、25センチほどに縮小して、
こつこつ刻んでいきます。
さて、いつ頃ご披露できるでしょうか?
高賀神社は円空さんが晩年を過ごされた地に
あるのですね。
その縁から円空仏像を多く所蔵とか、
岐阜県はやはりゆかりの地なのですね。
作品展で拝見できると嬉しいと思います。
薬師三尊など三尊祀りは多くありますが、
一木三尊は高賀神社だけです。
奥美濃は円空が修行した地でもあり、円空仏
も多く残されています。
また奥美濃を訪ねてみたいです。
不要な部分がかなり取り除かれていきますね。
完成までは時間がかかるのでしょう。
楽しみにしてます。 ^~^
木の割れや節、染みなどを取り除くので、
使える部分が少ないです。
削り取った木片で小仏像を作ります。
3体並行して作るか同時進行か迷うところです。
いずれブログで披露します。