名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

円空作青面金剛神像の摸刻

2022年05月16日 | 趣味


今日も曇りの一日で晴れ間はなかった。


↑白川公園のカルガモ
朝の散歩は5時半ごろに家を出るが、少し肌寒い。





先日来取り掛かっている青面金剛神像の粗彫りが終わった。





一体三面で、額にも目があり足元には三猿がいる。


↑円空像は憤怒の表情でなく優しさがある
青面金剛神は庚申信仰の主尊で、青い顔で髪を逆立て、憤怒の形相で
邪気や悪病を払うご利益があると言う。


↑顔の制作過程
江戸時代に盛んであった庚申講は、60日に1回庚申の日に開かれていた。
人の体内にすんでいるという3匹の悪い虫が庚申にあたる夜、人の眠っている隙に
体内から抜け出て、その人の罪悪を天の神に告げに行くと言われ、この夜は眠らないで
身を清め、夜通し青面金剛にお参りをした。



天の神に告げられると、その人の寿命が縮むとか。
三猿を従者にしているのは、天の神に会った時に、
見ざる、言わざる、聞かざるを通すためとか。



円空は各地を回り、庚申講の人たちや疫病に苦しむ人の
求めに応じて多くの青面金剛神を作像している。





途中でひどい割れや小さな節が出てきたが、気にせず作り続けた。
コメント (2)
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