今朝は珍しく雪が降っていない。
灰色の雲は厚く、一日中薄日が漏れることはなかった。
柿の木にはたくさんの実が、干し柿のようになってぶら下がっている。
寒さを敬遠して、野鳥も近寄らないのだろうか。
屋根に積もった雪もかなり重くなってきたので、雪下ろしをすることにした。
2階の窓から庇に出て、そこの雪から落としていく。
久しぶりに登った2階の障子はすっかり破れて、お化け屋敷のようになっていた。
昔の蚕部屋は使う当てがないので、手入れも掃除もしていないまま荒れ放題になっている。
庇から出棟の屋根の雪を落とし、そこのてっぺんから梯子を使わないで大屋根に移れる。
軒先の雪庇を落とし、スノーシャベルですくっては下へ落としていく。
これもコツがあって、屋根の勾配を利用して、シャベルの背をそりの様に滑らせれば、重い雪も楽に落とせる。
勢いあまってシャベルごと転落することもあるので、慎重にやらなければならない。
屋根の中心部はやり残したが、軒の部分はすべて下ろしたので一まず安心できる。
下から見上げると、それほどの厚みは感じないが、屋根に上がると量の多さにびっくりする。
ここでは、下ろした雪はそのままでいいが、町では指定の雪捨て場へ運ぶので手間や手間賃が大変だ。
いずれにしても雪またじは、余分な労力と金が掛かる。