高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

学校不適応をどのように考えたらよいのか? 1 問題提起

2007-05-20 21:43:54 | Voice

先日、つぎのようなお尋ねの書き込みをいただきました。
私の考えも述べて参りたいのですが、多くの方のご意見を伺いたいと思います。


母親は無力です (TOMO)   2007-05-15 11:47:19

 見つけました。同じ悩みをもつ方のメッセージを。それに答えてくださる方を。
希望をもって入学したのは2年前です。校則の厳しさもありましたが、なんとか2年の夏までは部活もがんばり通っていました。夏も過ぎた頃、「部活をやっていると放課後の楽しみがない」からはじまって、夜遊びが始まりました。2年生は単位ギリギリ、あとがないといわれて進級しました。3年になってからは・・・もう何日休んでいることでしょう。きっかけは髪の長さ。
高校は卒業させたいという親の希望と、本人とも何回も話し合っての意思で、毎朝起きれない息子を泣きながら起こしている毎日です。今の学校にどうしても行けないというならと検索していたところ中央高校にたどりつきました。がこちらのブログを見つけ、読ませていただくと・・・流されるわが子を思い浮かべ壁にぶつかっています。
自覚という幻』には本当にもっとも、おっしゃるとおりの内容が書かれていて。結局は本人がどうしたいのか?ですよね。ただそれを本人がわかるまでまつしかないのでしょうか?いつまでこのまま毎日過ごしていればいいのでしょうか?
とここまで書いて・・・、あれっ?カウンセリングの方ではないのですよね。「単位制高校での集団形成がうまくいかないのはなぜか?」にも関係ないですよね。すみません。
 中央高校がわが子にあっているのか?単位制高校はどこも皆さんのお話にでてくる方がいて、目標と強い意志を持ってがんばらないと続けられないところなのか?先生はみなさんが木村先生みたいではないのか?年もかわりKADさんの娘さんのことも気になります。

 
 ちょっと、前後してしまいますが、上の文中の「自覚という幻」は、その前のつぎのようなKADさんという方と私とのやりとりのなかででてきた文章のことを指しています。


 
悩んでいます (KAD)   2006-06-28 20:13:00

 初めまして。私は現在高校1年の娘の母です。
4月に自分がどうしても行きたいといった私立高校へ入学したのですが、今「辞めたい」と言っている状況です。
もちろん反対したのですが、だんだん荒れてきてしまい最近は無断で学校を休んだり帰って来なかったり反抗的になってしまって・・・とりあえず1学期は行くように言ったのですが、それで辞めさせようと今は思っています。
 ただ、やはり高校は出ておいてほしいので色々調べていてこのブログを読ませてもらいました。
娘が現在の学校に合わなかった理由の一つに服装等への厳しさがありました。そこで中央高校の様な自由な学校が良いと思ったのですが、皆さんの話に出てくるような方々(廻りに悪影響を及ぼす)に染まってしまうのではと心配になりました。
なにしろ娘は流されやすく、今現在学校へ行かない日にはちょっと悪そうな仲間と遊んでいる様な状態です。
こんな娘が中央高校へ行ってもう一度勉強に目を向けてくれるのか?もっと悪くなってしまうのではないか?と悩んでしまいます。
 意見を聞かせてください。

 

自覚という幻 (木村正司)   2006-06-29 03:40:18

KAD様
■このたびは私どものブログへとお越しいただきありがとうございます。なかなか難しいお尋ねであり、私にはどこまでご回答するのか、今ひとつ事情がのみこめていないので、判断に悩みますが、つねづね、私が感じておりますところを申し述べさせていただきます。■当たり前すぎることから申し上げますと、こと進路に関する問題は、結局は本人がどうしたいか、がすべてといっていいということです。思春期を過ぎますと、外からの強制力はほとんど成功しないようにみえます。私はご本人が高校を選択したことについては善かったのだと思います。その選択があやまりだったのだ、と気づいたことも、その誤りを本人が深く認識していければ、次があると思うのです。その対話が現在、ご本人と保護者の間で可能なのか、そこが、お書きになられた文面からは、私には今ひとつ不明です。いかがなのでしょうか?本人が何が失敗し、どうしたいのか、そのためにはどのような努力を必要とするのか、そこが深く認識されていくいがいに、次の展望はないのではないか、と思われます。確実に言えることはただ、高校を卒業することより、どのようにそこへとこぎ着けていくか、そこに私たちがいかにかかわれるか、そこが私どもの能力が試されるところだと思います。生徒は、自分の力で次が切り開けないと観念し、次の道が不明になったとき、そして、周囲が自分の次がない、とみてしまったとき、学校からのひたすらの逃亡をするものです。私は、親や教員ができるのは、懸命に環境整備をしてあげること、そして、こちらができることとできないことを示してあげること、そこは断固たる姿勢をとること、だと思います。ああせい、こうせい、はおそらくだめです。君の自立のために、このような未来が手段として示せる、そして、私たちはここまでできる、これが最後だ。あとはでていって自分で生きてくれ、ここだ、と思います。■ちなみに、中央高校では7月1日に後期の入試説明会が開かれます。それ以後でも、学校にご連絡をいただければ、「教育相談」という窓口でご相談に応じております。気軽におこしいただきたいと思います。


 
思春期の難しさ (KAD)   2006-06-29 22:25:52

 回答ありがとうございました。
今日、本人は学校へ行きましたが途中で帰ってきました。
先生方に「辞めるなら早く辞めてくれ」という言われ方をして、「明日辞めるから」と言って来たようです。
 木村先生のおっしゃるとおり本人の自覚というのはよく分かるのですが、まだ15歳の娘には反抗期なのかと思ってしまう態度しか見られません。
対話はありますし本人は定時の高校へ行くとは言っていますが、本気で将来を考えているとは思えずただ漠然と高校は出ておいた方がいいかな?という程度でしかないと思います。
あまり言うと反抗的になってしまうので、今は見守るしかないのかなぁと思うしかありません。
 明日本当に退学届を出してしまって良いのかよく考えてみたいと思います。


↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑   
よろしかったら、上の二つをクリックをしてください。ブログランキングにポイントが加算されます。
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 学校は需要不足 1 若年労... | トップ | 学校不適応をどのように考え... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Voice」カテゴリの最新記事