古美術 崎陽

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幕末の長崎で活躍した人~五代友厚

2010-03-29 14:05:09 | 長崎の歴史

「五代友厚」


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天保6年(1836)薩摩国鹿児島郡長田町城ヶ谷に

『三国名勝図会』の執筆者で記録奉行の

五代直左衛門秀尭の次男として生まれる。

(後に分家する)

安政4年(1857)に薩摩藩藩士として長崎海軍伝習所に学ぶ。

ここでの経験はその後の功績の元にもなります。

文久2年(1862)に海外視察のため上海に渡る。

このとき30万ドルで売りに出されていた汽船を

12万5千ドルまで値切って購入します。

文久3年(1863)に発生した薩英戦争では、

この上海で購入した天祐丸に乗船して

英国艦隊に拿捕され

寺島宗則とともにイギリス海軍の捕虜となった。

このため無実の疑いをかけられ脱藩。

長崎で出会った同じ薩摩藩士の野村盛秀の

取り成しによって一年後に疑いが晴れ

薩摩に帰藩し船奉行副役に任命されます。

この薩英戦争で西洋との格差を痛感し、

技術習得のための欧州留学生派遣を提案して認められます。

慶応元年(1865)五代自身も欧州を視察し、

そこでの経済活動で数々の功績を上げたのです。



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